「BAILA」、女性ファッション誌にあるまじき“地味すぎるクリスマス”特集の狙いとは?
2016年は15周年イヤーということで、今月の「BAILA」1月号(集英社)は15周年お年玉特別定価の690円です! 普段は730円なので「お得!」と思いきや、薄い、付録ない、別冊もないと、なんだかいつもよりショボい……? 特に15周年特集もなく、相応価格なんじゃないかと思わずにはいられませんでした。そんな「BAILA」1月号には深田恭子へのスペシャルインタビュー「誠実さに宿る、はっとする美しさ」というページがあります。その中に謎の「寝かせ玄米」なるワード発見。これはなんだか筆者の中に宿る「みのもんた熱」をたぎらせます。なんでも、玄米を炊いたまま1週間炊飯器で保温しっぱなしにしておくと、「もちもち美味」になるんだそうで、深田さんはかなりハマっておられるよう。炊飯器で1週間保温って、なんだか「紅茶きのこ」以上に危険な香りが漂います……。クックパッドにもまだ28件しかレシピが出てこない謎の食べ物「寝かせ玄米」、ヒットするのかしないのか、来たる2016年がとっても楽しみです。
<トピックス>
◎深田恭子 誠実さに宿る、はっとする美しさ
◎私たち、TPPOコンシャス宣言!
◎シーン映え「白」で好感度UP着まわし31days
■謎の「男子が理解できるパール」とは?
まず早速、今月号のファッション大特集「私たち、TPPOコンシャス宣言!」を見ていきましょう。TPPOとは「いつ、どこで、何を?」のTPOに「誰と=Person」をプラスしたもの。ファッションディレクターの干場義雅さんいわく、「TPPOを考えられる人、というのはつまり知的な人、ということ。(中略)さらに言えば、TPPOコンシャスとは相手を楽しませようとする『おもてなしの精神』、究極的には相手への『愛』に繋がります。複雑な条件の中で自分はもちろん、相手も楽しませようとする知的なおしゃれ哲学」なんだそうです。哲学ですよ、哲学!! これはなんだか、心して次のページに臨まなければなりません!
そんなTPPO入門、まずは「4大あるある!シーン別年末年始のTPPO大問題はこう楽しめば正解!」です。最初のあるあるシーン1「おしゃれな友人との『ワインバー女子会』」では、ボクシーニット+ガウチョパンツ+盛り上げ小物というコーディネートを提唱しています。TPOではなく、TPPOというのであれば、「おしゃれな友人」のときと、「気張ってない友人」のときのコーディネートの違いを知りたかったのですが、そういった気遣いはないようです。
続いてのあるあるシーン2「彼との休日お買い物デート」では、鎖骨見せニット+プリーツスカート+小さめバッグ+男子が理解できるパール。あるあるシーン3「職場の同僚とのお座敷忘年会」では、きれい色ニット+ウエストゴムパンツ+ツウすぎないパンプス……。「男子が理解できるパール」「ツウすぎないパンプス」とは一体。「先生、BAILAさんがいちいち最後の一行を突っ込ませようとしてきます!」と思わず挙手してしまいそうですが、これが先に述べた「知的なおしゃれ哲学」とやらなのでしょうか。