嵐・二宮和也『母と暮らせば』、苦しい動員……「30億円見据える」報道も10億円止まり?
公開2日間の動員ランキングで初登場3位のスタートを切った、嵐・二宮和也出演映画『母と暮らせば』。その後の追い上げに注目が集まっていたものの、公開2週目となる12月19日・20日の同ランキングでは第4位にランクダウンしている。
吉永小百合が主演を務める『母と暮らせば』は、原爆投下から3年後の長崎を舞台にした物語で、山田洋次監督による初のファンタジー作品。二宮は原爆で亡くなり、亡霊となって現れる息子・福原浩二を演じている。公開後の週末動員ランキングでは、同じ12日に封切りされた、土屋太鳳&山崎賢人出演の『orange‐オレンジ‐』(全国303館公開)が堂々の1位を獲得。約26万1,800人を動員し、興行収入は約3億1,200万円だった。
その一方で、『母と暮らせば』は公開2週目の『007 スペクター』にも負け、3位にランクイン。336スクリーンで公開され、動員数は約19万7,500人、興行収入は約2億4,400万円と伸び悩んでいた。そして翌週の同ランキングは『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(全国358館)が1位を飾り、興収50億円突破確実の大ヒットスタートを切ったという。続いて2位は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(全国371館)、3位が『orange‐オレンジ‐』で、『母と暮らせば』は4位となった。
「21日には、二宮と吉永、山田監督が出席する『大ヒット御礼舞台あいさつ』を実施。この日までに60万人を動員、興行収入は7億円を記録しており、日刊スポーツWEB版では『30億円超えを見据える好調な成績を維持している』と伝えていました。しかし、2週目も『orange‐オレンジ‐』に差をつけられていましたし、爆発的に動員が伸びるとは考えにくい。家族や年配向けの作品のため、年末年始にかけて動員が増える可能性もありますが、最終的に10億円前後か、今後動員が伸びたとしても20億円程度になるのでは」(ジャニーズに詳しい記者)
二宮個人の出演映画では、2006年公開でクリント・イーストウッドが監督を務めた『硫黄島からの手紙』の最終興行収入51.0億がトップ。『大奥』(10年公開)が23.2億円、『GANTZ』(11年1月公開)、『GANTZ PERFECT ANSWER』(11年4月公開)はそれぞれ34.5億円と28.2億円で、『プラチナデータ』(13年公開)は26.4億円という数字から見ても、『母と暮らせば』は“惨敗”といえるが……。
「二宮は12月28日にTBS系で放送されるスペシャルドラマ『赤めだか』に落語家・立川談春役で出演し、来年1月3日放送の新春ドラマスペシャル『坊っちゃん』(フジテレビ系)でも主演を務めます。現代劇ではない時代物への出演が続いていますが、そうした作品にもうまく馴染める二宮は、ジャニーズの中でも貴重な存在といえるでしょうね」(同)
最新映画は残念ながらイマイチの成績となった二宮だが、オンエアを控える『赤めだか』と『坊っちゃん』の好演に期待が高まる。