女子アナの“自然体”に潜む自意識の暴走！　2015年「女心をざわつかせた」女子アナベスト3　

加藤綾子公式プロフィールより

第2位：加藤綾子（フジテレビ）
“自虐”が自慢にしか聞こえない加藤綾子アナ

　女子アナにもキャラが要求される昨今、山崎アナと出演した『ボクらの時代』において、加藤綾子アナも自虐とコミカル路線を試みたが、いかんせんヘタである。甲高い声でけたたましく笑い、目を見開いてしゃべる姿は、“自然体”を通り越して、情緒不安定さを感じさせる。

　「会社説明会で自己紹介をした時、慶應大学ですとか早稲田大学ですってなって、泣いて帰った」と、国立音楽大学出身の加藤アナは学歴コンプレックスを披露したが、彼女はフジだけでなく、日本テレビ、TBSから内定を得ている。学歴が及ばなくても、これだけの内定を得ていたわけだから、自虐というより、巧妙な“自慢”とも取れ、女性視聴者から反感を買う恐れもある。慣れない自虐をするよりも、今後は緩やかに下ネタを解禁し、男性ウケだけを狙う方が、よっぽど“自然体”かつ賢明に思えてならない。

上田まりえ公式プロフィールより

第3位：上田まりえ（日本テレビ）
“女子アナ嫌い”マツコ・デラックスが推した上田まりえアナ

　マツコ・デラックスが「まだまだ伸びる」と褒めた女子アナとして一躍有名となった上田アナだが、ここで言う「伸びる」とは「新キャラを確立できる」という意味だったのではないだろうか。

　『行列のできる法律相談所』に出演した際、マツコは上田アナに、「ニューハーフを入社させたのかと思った」「脱毛とかやめたら？」「釣り竿もって歩きなさいよ」と女子アナらしくない部分を強調することを勧めた。オリコン発表の「第11回好きな女性アナウンサーランキング」第1位の水卜麻美アナや、第10位の徳島えりかアナを指さして、「こいつらと絶対仲良くするな。その方が絶対おまえは生きる」とアドバイスしていたが、これも「主流派と同じことをしていたのでは生き残れない」という意味だったのだろう。しかし、当の上田アナ、マツコ発言を「私はあのマツコに認められたポテンシャルの高い存在」と誤った解釈をしてしまったようである。来年に日テレを退社し、フリーになるそうだ。

　「女子アナらしくない」自然体の女子アナが人気なのは確かだが、「女子アナらしくない」のが引き立つのは、「主流派女子アナ」の中にいてこそなのである。水卜アナや徳島アナなど、主流派に対抗できるキャラが定着してからフリーになった方がよいように思われるが、これもまた彼女の自意識のなせる技だろう。「こぎれいになったけど、足は太くていいわね」とマツコは上田アナをいじったが、上田アナ、いつもスカートが極端に短い。それが自分のウリだと思っているのなら、その自意識のズレが吉と出るか凶と出るかは、神のみぞ知る。