石原さとみ『5→9』、全話平均11.71%! 山下智久との“王道キス”好評も『失ショコ』下回る
14日に最終回を迎えた月9ドラマ『5→9 ~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)の平均視聴率が12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。初回12.6%から始まり、その数字を超えることなく推移していたが、最終回でついに初回視聴率を上回り、全10回の平均視聴率は11.71%。月9歴代ワースト3位の前作『恋仲』(全9話平均視聴率10.8%)は上回ったものの、決して喜ばしい結果とは言えない。
10月に始まった『5→9』は、僧侶・星川高嶺(山下智久)と、英会話講師・桜庭潤子(石原さとみ)の恋愛模様を描いた、お寺を舞台としたラブコメディー。連続ドラマは約8年半ぶりとなる紗栄子の出演、高嶺の弟・天音を演じる若手イケメン俳優・志尊淳が坊主頭になるなど、話題性に富み、「大ヒットとはいかなかったが、惨敗とまではいかない結果」(芸能ライター)に。しかし、石原が2014年1月期にヒロイン役で出演した月9ドラマ『失恋ショコラティエ』の12.3%は下回ってしまった。
「最終回は、まさに“月9の王道”といった内容でした。潤子が高嶺との別れを英会話教室のみんなに報告、対する高嶺は香織(吉本実憂)との結婚を決意。しかし、英会話教室の仲間の協力もあって、潤子と高嶺はヨリを戻し、最後はハッピーエンド……という流れ。見どころはなんと言っても、山下と石原のキスシーンでしょう。視聴者も『キスきた!』『ニヤニヤが止まらん』『何回キスするんだ!』『寸止めじゃなくて良かった』と盛り上がりを見せました。また、ドラマ全体についても、『満足できた』『ベタだけど最高』『内容が薄いのに、毎週楽しく見ることができた』など、好評だったようです」(芸能ライター)
しかし、そんな好評の声がある一方で、「最終回恒例の拡大版ではなかったこと」への不満も噴出しているという。
「評判が悪かった『恋仲』ですら、15分拡大+一部生放送が設けられましたし、こうした不満が出るのも当然かもしれません。ちなみに、さかのぼると『ようこそ、わが家へ』『デート ~恋とはどんなものかしら~』『信長協奏曲』も15分拡大、『HERO』に至っては30分拡大。『5→9』の最終回が拡大版ではなかったのは、『恋仲』最終回でHKT48・指原莉乃を出演させ、花火まで上げたにもかかわらず、数字が上がらなかったことが原因ともネット上でいわれています。ただ、拡大放送がなかったことを受け、ポジティブな視聴者からは『SPありそうだな』といった声も出ています」(同)
来年1月期スタートの月9ドラマは、有村架純と高良健吾主演の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』が予定されている。
「これによりフジは、『恋仲』以降、月9枠でラブストーリーを3作連続で発表することになります。『恋仲』『5→9』が、ヒットとはいかないまでも2ケタをキープできたのを見ると、今後もラブストーリー路線を進めていくはず。今のフジは、とにかく『大爆死しないドラマ』を求めているのでしょうが、これをずっと続けていけば、若年層以外の視聴者はどんどん離れていく気もしますが……」(同)
『5→9』は2ケタキープで最終回を迎えたが、フジの“月9迷走”は、まだまだ始まったばかりかもしれない。