デパ地下ではしゃぐ、東京タワーで喜ぶ……近藤真彦は「トップ」より「自由枠」で輝く
12日、デビュー35周年を締めくくるツアーファイナルコンサートを日本武道館で行った、近藤真彦。11月末辺りから、『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)や『SONGS』(NHK)、『サワコの朝』(TBS系)などへの出演をはじめ、後輩ジャニーズタレントの冠番組にも端から端までお邪魔するぐらいの勢いで出まくっていた。まさに、“ジャニーズ・冬のマッチさん祭り”状態。
新曲リリース、武道館コンサート、そして35周年という節目だけに、その露出ぶりは不思議ではないかもしれない。しかし、これまで節目ごとに時折開催されていた“マッチさん祭り”と今回では、ちょっとだけ趣が違ったような気がした。
12月2日に放送された『FNS歌謡祭2015』(フジテレビ系)、マッチさんが歌うときは“後輩オールスタンディング声援”というような、圧倒的トップ、カリスマ、といった立ち位置はこれまで通りである。しかし、一方でところどころ“ちょっといじっても大丈夫な大先輩”にシフトチェンジしたような印象も受けた。
例えば、3日放送の『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)。「マッチさん知ってる?」という質問に、「知らない」「ローラースケートはいてた人?」といった街頭インタビューをマッチさんの前で流し、“若者のマッチさん離れ”を憂えるというくだりがあった(そこは、かねてからの大ファンだという的場浩司や井森美幸に大否定させることで、うまくバランスをとっているようだが)。
5日放送の『嵐にしやがれ』(同)でも、「近藤真彦被害者の会が存在する」として、TOKIO・山口達也やタッキー&翼・滝沢秀明、KAT-TUN・亀梨和也に被害の実体験を語らせるVTRを流し、マッチさんが苦笑するというくだりもあった。
“天界”というか、ちょっとアンタッチャブルなところから、“下界の人なんですよ”的な、「親しまれる」雰囲気づくりを心がけているかのよう。キュートな大先輩の位置を目指したいのだろうか。