「テイラー・スウィフトをディスっているジャレッド・レト」の映像が流出した問題が、裁判にまで発展!
次に、口をぽかんと開き、目をパチパチさせながら3曲目の「Style」を聴くジャレッドの様子が映される。曲が終わるとジャレッドは頭をかきながら「面白いリトル・ポップ・ソングだね」と、つまらなそうに言う。シャノンから、どの曲からインスピレーションを得られそうかを聞かれ、ジャレッドがうんざりした表情で「ノー」と言うシーンが流れる。「彼女なんてファックだよ。ファックすぎてどうでもいい。オレたちはオレたちの音楽をやればいいんだよ」とテイラーを最大に侮辱し、映像は終了する。
映像を掲載した記事のコメント欄は、「個人的な意見だから、いいじゃん」「言われてみれば、チャーリーXCXとサウンドが似てる」とジャレッド寄りの意見が多く、もちろんテイラーのアンチは大喜びしたのだが、SNSではテイラーのファンが大激怒。ジャレッドはすぐにTwitterで、「本当のことを言うと、テイラー・スウィフトは素晴らしい+どんな可能性が開けてくるのかということを証明してくれる最高のお手本だと思う。もし、彼女や彼女のファンを傷つけてしまったのならば、深くお詫びしたい」と謝罪。ジャレッドが潔く謝ったことで、早々に決着がついたものと思われた。
しかし、ここにきてジャレッドが「TMZ」を相手取り、訴訟を起こしたというニュースが飛び込んできた。
ジャレッドの弁護団が、カリフォルニア州の裁判所に提出した起訴状によると、問題の映像は、ジャレッドが雇った映像作家が撮影したもので、その人物が水面下で「TMZ」に2,000ドル(約24万円)で売却したもの。「TMZ」は持ち出された映像だと知りながら掲載した。また、掲載された直後に、焦った映像作家が「その映像は自分のものではない。映像をどうするかの権利は自分にはない」と念を押したものの、「TMZ」は無視。映像や記事を削除することなくサイトに掲載し続けている、というのだ。
その後、ジャレッドは、「TMZはこの映像が権利なく持ち出されたものだと最初からわかっていた」「自分は、記事が出る直前の6日、TMZに対して『不法に持ち出された映像なので公開、流出、掲載しないように』と通告した。なのにTMZは映像を掲載した」という声明文を出し、「これは著作権の侵害だ」と怒りを炸裂。「はっきりさせておきたい。この映像は盗まれたもの。これはプライバシーの侵害だ。法的にもモラル的にも間違ったことなのだ」「起訴したのは、『訴えてやる』という感情だけからじゃない。“盗難品”の不法取引をやめるよう、人々に訴えたかったんだ。法的に適切な手順を踏むことで、このようなことが起こるのを少しでも防ぎたいんだ」と主張し、「TMZ」と断固戦うことを誓った。
「ジャレッドがテイラーをディスっている」というゴシップが、「勝手に持ち出された映像の不法取引を止める」訴訟という予想外の展開になってきたわけだが、テイラーのアンチは、「テイラーに侮辱罪で訴えられる前に、TMZを訴えようと思ったのかもね。テイラーは訴えるの大好きだし」とニヤニヤ。一般的には、「怒る気持ちもわかるけど、音楽の好き嫌いはあるのだから、別にいいじゃないか」「映像作家も2,000ドルで売るなんて、アホだな」と、どうでもいいという反応が多いようだ。
ジャレッドは授賞式などではテイラーと仲良く会話し、ツーショットに応じていることから、すぐさま謝罪したとみられる。この件についてテイラーはなにもコメントしていないが、かつてニッキー・ミナージュの発言を早とちりしてかみつき、大恥をかいたことから、今回は慎重になっているのかもしれない。
なお、ジャレッドに訴えられた「TMZ」は、今も映像を掲載し続けている。今後、どのような展開になるのか、この騒ぎにテイラーが参入するのかも含めて、目が離せそうにない。