サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューいいね!病に冒された「BAILA」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」12月号 「いいね!」がほしい病に冒された「BAILA」の、やりたい放題な“彼氏改造計画” 2015/11/29 19:00 女性誌速攻レビューBAILA さて、そんな活用法の最後に、恐るべき「番外編」が待ち受けていました。その番外編とは……「ホテルではいつも以上に写真を撮るから 明日から使える!“インスタ映え”確信犯的テクニック集」! なんでも「服やメイク、撮り方のコツまで、インスタで“いいね!”をゲットできる技をバイラが徹底調査しました!」とのこと。思わず、「結局、見せびらかしたいだけかい!」と脱力してしまいましたが、“いいね!”をもらうためにわざわざホテルまで行って文庫本読んじゃうなんて、なんて涙ぐましい努力なんでしょう。あらためてバイラーズの不自由さを感じてしまいました。 ■編集部の謎の外タレセンス そんな、“見せびらかしたい”バイラーズたちが「インスタで“いいね!”をゲットできる」次なるページはこちら。「彼の服をなんとかした~い!そんな時こそ人気セレクトショップで今度の週末はショッピングデート」です。「みてくれのいい彼氏じゃないとインスタに“いいね!”がつきませんよ!」とばかりに、スーパーバイラーズの座談会では「皆さんいつもとってもおしゃれだけど、彼もやっぱりおしゃれなの?」という編集部からの問いが。 「彼は自分の好きなものしか着ない」「上品さと清潔感がある格好をしてほしいと思っているけど難しい」「2人のテイストがバラバラ過ぎるのも気になるな」と、要は皆さん「自分の服装と同じテイストの服を着てほしいのに、着てくれない」というお悩みをお持ちのよう。彼の好きなファッションに自分が合わせようという気は毛頭ないようです。そんな彼女たちが理想とする人物は「エディ・レッドメイン」だそうで、いざ、彼氏をエディ・レッドメインにするべく、「彼のセレブ化計画スタート!」です。 誌面の構成としては、「彼氏が“自分の気に入らない私服”で来る」→「セレクトショップで『似合いそう!』と褒めて試着させる」→「乗せられて彼が服を買う」→「エディ・レッドメイン完成!」という流れなのですが、これが悲しいくらいの私服全取っ換え……。なんと変わってないのはズボンだけです。こんなことなら「クリスマスは大好きな彼氏に全身エディのコーデをプレゼントしよう♪」特集にした方が良かったのではないでしょうか。しかも、セーター2万9,000円、ジャケット21万5,000円、靴10万2,000円と、買い足した総額34万6,000円! 高すぎ!! しかし、そこまでしてもエディとは程遠く、「彼氏よ、本当にそれでよいのか?」と思わず誌面につぶやいてしましました。それに、この時期の高額出費は結局のところ、プレゼントがしょぼくなるという点で、彼女の首を絞める気も……。それでも見せびらかしたいという情熱、恐るべしです。 ところで恥ずかしながら、筆者は「エディ・レッドメイン」さんを存じ上げないのですが、「エディといえば知的ニットの名手」なんだそう。このコーナー、ほかに「ザック・エフロン」編、「ヨハネス・ヒューブル」編もあるのですが、ヨハネス・ヒューブルさんの説明に「妻はあのオリヴィア!」の一文が。「だからオリヴィアって誰よ?」とツッコまずにはいられません。というか、ヨハネス・ヒューブルさんはWikipediaのページさえ無いんだけど……。「BAILA」は毎回外タレのチョイスが難解すぎです。一体何人の読者が「あー、エディね。わかるわかる!」となっているのか。筆者は気になって仕方ありませんでした。 (ルイーズ真梨子) 前のページ12 最終更新:2015/11/29 19:00 Amazon 『BAILA(バイラ)2015年12月号[雑誌]』 「いいね!」は「(どうでも)いいね!」でしかないよ 関連記事 SNSで贅沢しない女をアピール!? 「BAILA」がアラサー婚活女子に物悲しすぎるアドバイス恋愛体質な女がMA-1を着るまで……梨花が開拓した「BAILA」的“お仕事コンサバ”とは?29歳で仕事を捨ててパリへ! 「BAILA」登場の雨宮塔子に見る、アラサー女子の落とし穴「BAILA」世代の心を揺さぶる90年代アイテムと、今も生きる「りぼん」の仕事と恋愛観「白Tだけでオシャレな人に見られたい」! 超難問を吹っかける「BAILA」に荒れ狂う自我 次の記事 草野、森本ら元ジャニーズの現在 >