「この惑星でHIVを完治させられる男はオレだけ!」チャーリー・シーンの悲愴感皆無のカミングアウト
インタビューには、チャーリーの主治医も登場し、「HIVに感染し、すぐに抗HIV薬を服用し始めたことにより、HIVを抑圧することに成功している。私はHIVよりも、薬物乱用やうつの症状で命を縮めるのではないかと心配している」とコメント。「血液の中のHIVは検出できないほど薬にコントロールされており、エイズは発症していない。チャーリーは健康だ」と断言した。また、コンドームを使用し、セーフセックスを心がければ、性交渉で相手を感染させる可能性は低いことをアピールした。
HIVキャリアであることを公開し、すっきりした顔になったチャーリーは、「最初は不名誉なことだと恥じる気持ちがあったけど、今はないね。HIVのことを、もっと多くの人に知ってもらいたいなって気持ちがあるしね」「スポークスマンになるつもりはないけど、今後、場所を選んでHIVについて語っていこうと思う」とポジティブになる一方で、これから「HIVだと知らされずにセックスした。感染してないけど、精神的苦痛を与えられた」と起訴する人が次々と出てくるだろうことを懸念。とはいえ「でも、その証拠を出すことは大変だろうね。だって、ちゃんと言ってるんだから」とすぐに前向きな姿勢を見せた。
最後にインタビュアーが、番組の公式Twitterに寄せられた、視聴者の「よくやった!」「真の勝者!」というツイートを紹介し、上機嫌になったチャーリーは、「この惑星でHIVに感染し、見事に完治させられる男がいるとしたら、オレさ!」「仕事は、たくさんオファーされてるよ。まぁ、この業界で一番なのはオレだしね」と、いつもの調子に。まだまだタブー視されるHIVキャリアだという告白インタビューなのに、悲愴感はまったくなく、全米から「がんばれ!」という声が巻き起こった。
一方、米大手ゴシップサイト「TMZ」によると、チャーリーはこの2年間に200人を超える女性とセックスを楽しんだとのこと。ロサンゼルスの弁護士は同サイトの取材に対して、「16日は6人の女性から、“チャーリーとゴムなしセックスしたけど、HIVだなんて聞いてなかった。精神的苦痛を与えられたので訴えたい”と相談を受けた。番組放送後には4人から同様の相談を受けている。中には、先月、チャーリーとゴムなしセックスしたという女性がいる」と明かしたことを伝えた。
カリフォルニア州など多くの州では、HIVに感染したことを知りながらコンドームなしでセックスをした者に対して禁錮刑を与えている。「セックスした女性すべてにHIVキャリアだと告げた」というチャーリーだが、2年間で200人、感染発覚からの4年間だったら500人近くの女性と性的関係を結んだと推測されるため、慰謝料を求めて裁判を起こす女性は続々と出てくるだろう。
大手メディアの取材に応じている主治医は、口をそろえて「チャーリーは薬によりHIVをうまくコントロールできている」「健康そのもの」と太鼓判を押しているが、周囲のスタッフにとっては、病の進行とともに、裁判にも神経が削がれる日々が始まったようだ。