自己破産したはずなのに? 50セントがご自慢の肉体のために月37万円以上を費やし、炎上
ラッパー、俳優だけでなく、大手ヘッドフォンブランド「SMSオーディオ」と契約しヘッドフォンをプロデュースしたり、エナジードリンクやウォッカをプロデュースしたりと幅広い分野で活躍する50セント。きらびやかな暮らしをしており、今年5月に米大手経済誌「フォーブス」が「1億5,500万ドル(約190億円)の資産があると推測される」と報道し、さすが大物ラッパーだとあがめられた。しかし、その2カ月後に、彼は自己破産を申告。
50セントは今年、ヘッドフォンのデザインを盗用したとして起訴されていた件、宿敵であるラッパー、リック・ロスの元交際相手のセックステープをインターネット上に流出させたとして起訴されていた件で有罪判決を下され、それぞれ1,842万8257ドル(約22億円)、500万ドル(約6億円)を支払うよう命じられた。これらの賠償金額が確定したのを受けて、50セントは「莫大な賠償金は、とてもじゃないけれど払えない」と、支払い免除してもらうため“戦略的に”自己破産申告をしたのだ。
昨年、大手メンズ下着ブランド「FRIGO」と7,800万ドル(約95億円)で契約を結び、「Revolution Wear」をプロデュースした50セント。今年6月に、インスタグラムで広告写真を公開し、シャープに割れた腹筋や頼もしい大胸筋をドヤ顔で見せつけた。この直後の自己破産申告だったため、ネット上では「本当に金に困っているのか」「見栄のために散財してるんだろう」と陰口を叩かれた。
米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」は11月13日、この「FRIGO」の宣伝写真を参考画像とした記事を掲載。「オレ様の筋肉モリモリボディはお安くねぇんだぜ」という見出しで、50セントが毎月2,800ドル(約34万円)で専属トレーナーを雇っていると報じた。また「TMZ」は、今年7月に50セントが裁判所に申請した自己破産の書類を入手。毎月ワークアウト代として3,000ドル(約37万円)以上を費やし、専属トレーナーに2,800ドルを支払っていることが記載されていたと伝えた。
50セントが信頼を寄せているこの専属トレーナーは、ジェニファー・ロペスら大物セレブやプロスポーツ選手を顧客に持つ有名トレーナー/栄養士のジェイ・カルディエロ。米黒人エンターテインメント専門局『BET』で放送された、50セントのドキュメンタリーに登場しており、「ここ数年、50セントとは食事も寝るときも、全ての行動を共にしている。ツアーにも同行し、常にベストなボディでいられるよう指導している」「1日7時間のトレーニングを、週に3回行っている」とコメント。
50セントが申告した自己破産書類の内容はこれまでにも流出しており、「警備に9,000ドル(約110万円)、庭師に5,000ドル(約61万円)、身だしなみに1,000ドル(12万円)、衣服に3,000ドル(約37万円)」「子ども2人の養育費と祖父の生活費として1万4,600ドル(約178万円)」「住宅ローン、固定資産税、住宅保険に光熱水道代に7万2,000ドル(約882万円)」を毎月支払っている。この内容に、世間は、「削れるところはたくさんあるだろう」と呆れ返っているのだが、専属トレーナーも「不必要」「どうせステロイド使ってんだろうに」と反発を受けている。
今回「TMZ」は、「2003年以来、ビルボード・ホット100でナンバーワンを獲得できていない50セントだが、毎月3万6,000ドル(約441万円)の印税収入を得ている」とも報道。もちろん、プロデューサーとしての収入や前出の「FRIGO」の契約金もあり、投資家としての利益もかなりあると伝えられている。「賠償金は支払えません。全部支払ったら生活できなくなる」と自己破産したものの、あくまで戦略的な形だけの自己破産であり、実際にはお金には困っていない。本人も自己破産した理由を、「要求に応じてホイホイ払ってたら、今後も訴訟の標的にされてしまう。有能なビジネスマンとして、用心のため自己破産した」と説明。それを裏付けるように、自己破産申告直後、アフリカに豪邸を建てたことを明かすなど、相変わらずゴージャスな生活を送っていることをアピールし続けているのだ。
昨年は、メジャーリーグの始球式でへなちょこなボールを投げ、「始球式史上最悪のピッチング」「筋肉ムキムキのくせに使えない」と、かなり長い間笑い者にされた50セント。今回のトレーナーの件もネット上の批判は厳しいものだが、ゲーム、ファット・ジョー、P・ディディらとビーフしまくってきた敵多き男。庶民のブーイングなど、痛くもかゆくもないといった様子である。