高部あい逮捕でミソがついた、フジテレビの正月特番ドラマが向かう先
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎やることなすこと
クスリで逮捕された高部あい。高部あいって、この件までまったく知らなかったけど、知れば知るほど、生ける都市伝説のごとき娘さんであるな。このせいで、フジテレビの米倉涼子の正月特番ドラマがお蔵入りの危機にあるというが。これで正月にこのドラマが放送されても「どこが撮り直しの部分なんだろ」という興味しか持たれなくなる気が。もうそれでいいのか、フジテレビは。これも1つの番宣ということなのか。
どんなにインパクトある話題も、フジテレビという病には勝てないもんだな。年末に格闘技やるんだってね。緩慢な自殺か。本当に、誰か止めてあげて。
◎ある種の発明
今、話題の本といえば『火花』(文藝春秋)ではなく『亞書』(りすの書房)。国会図書館の納本制度が、こんな形で悪用できるとは。ほんと、こういうのって最初に思いついたモン勝ちなんだよなぁ。
「せどり養成講座」とかに入っちゃうタイプの人は、こういう閃きが自分の人生にも起こることを期待してるんだろうが。こういう閃きは「せどり養成講座」では学べない。そもそも閃く人は講座入らない。自分だけコッソリ稼いでるのだ。それ以外の凡人は、コツコツ生きていくしかないのである。見極めろ。そして働こう。
◎もはや羞恥の対象に
『世界野球プレミアム12』かぁ。風邪薬か。『ワールド・ベースボール・クラシック』もまだそれほど定着してないっつうのに。突貫工事も極まれりだな。錬金術のためだけに作られたこんなハリボテ大会、たとえ勝ったとしてもほとんど有難味がない。「モンドセレクション金賞受賞!」と、印象としては同じである。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。