「韓国芸能界は沈没寸前だ」EXO中国人メンバーの連続脱退騒動に中国人の怒りが爆発!?
いまや、アジア圏の女性の間で大人気のアイドルグループとなった「EXO」。韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメント(以下、SM)から2012年にデビューしたアイドルグループで、メンバーは韓国人と中国人からなる国際派グループだ。
ところが14年頃から、SMと3人の中国人メンバーが専属契約の内容などを理由にトラブルとなり、裁判沙汰に発展。事実上、グループを脱退した中国人メンバーは現在、係争中ではあるが、中国で個々の芸能活動を展開している。
北京市出身で金髪と童顔が特徴的なルハン(25)は、韓国の名門大学・延世大学に留学をしているときにSMのオーディションに参加し、その後、同グループのメンバーとしてデビュー。アイドルとして一気に人気に火が付いたルハンだったが、14年10月に脱退が発表された。その後、ソロとして活躍の場を出身国の中国に移し、現在は中国で映画やドラマに主演級で出演、アイドルとしての道をさらに突き進んでいる。
ところがSM側は、この中国での活動に対して、ルハンが広告モデルを務める上海と北京のファッションブランドを今年2月に告訴。EXOとして活動していたときの知名度を利用して中国で活動するのは“違法”であると訴えたのだ。訴えられた中国の2社はSMと徹底抗戦する構えを見せており、中国のニュースサイトでも大きく取り上げられるなど、中国人も裁判の行方に大きな関心を寄せている。
またEXOから脱退したほかの中国人メンバー2名も、ルハンと同じように中国でそれぞれ芸能活動をしながらSMに対して専属契約の無効を訴える裁判を起こしており、今後の判決の行方に注目が集まっている。
そもそも人気の絶頂にあった彼らがなぜEXOを脱退したのか、中韓の芸能事情に詳しいエンタメ誌記者は言う。
「今回、中国人メンバー3人が脱退という道を選んだ背景には、SM側による中国人メンバーに対する待遇差別があったといわれています。特にギャラにおける査定に関して、中国人メンバーと韓国人メンバーの間には大きな差があったとする報道や、中国人メンバーは休日が少ない、という報道もあった。中国国内のメディアでは、中国人メンバーの意見が尊重されず、人格を否定されるような行為があったと伝えています。韓国に出稼ぎにいく中国人労働者は、現地でバカにされて蔑まれ、悪条件での労働を強いられていますが、それと似たような構造があったのかもしれません。しかし、韓国で活動していたメンバーの方が休日は少なく、仕事内容も過酷だったという話があり、またル・ハンは研修生時代から金銭的に裕福な生活を送っていたという声もあったりと、中韓ファンの間で意見は割れています」
数年前、韓国発の男性アイドルグループ、SUPER JUNIORに所属していた中国人メンバーが今回と同じSMに対して専属契約の無効を訴えて勝訴していることもあり、中国人は韓国芸能界に不信感を持っているという。中国SNS上では「落ち目の韓国に出稼ぎにいく必要はない。日本という上客を失い、韓国芸能界は沈没寸前だ」という鋭いファンの意見も飛び交っている。
11月4日に日本でのデビューシングルを発表することが決まっているEXOは、今秋から東京ドームを含む全国ツアーも予定されている。今後、日本でさらに活躍の場を広げていくとみられるが、現在のメンバーでいつまで活動が続くのだろうか。その動向にも注目が集まっている。
(青山大樹)