阿部寛『下町ロケット』、初回16.1%! 「手堅く楽しめそう」の高評価のウラに不安要素も?
原作・池井戸潤氏、主演・阿部寛の連続ドラマ『下町ロケット』(TBS系)が今月18日に初回を迎え、平均視聴率が16.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。前期に同枠で放送された、唐沢寿明主演の『ナポレオンの村』(同)の初回平均視聴率は12.7%、最終回では6%台まで数字を落とし、“爆死”といわれていたことを考慮すると、幸先の良いスタートと言えそうだ。
『下町ロケット』は、下町の工場「佃製作所」を経営している主人公が、さまざまな困難を乗り越え、ロケットエンジン開発の夢を追いかける姿を描いた作品。第1話では、壮大な企業対決を予想させる物語が展開した。
「ネット上では、『地味だけど面白かった』『さすが池井戸作品』『阿部の安定感は半端ない』『手堅く楽しめそう』などの称賛の声が続出し、安定した視聴率が望めると思います。やはり原作人気に加え、バラエティ豊かなキャストが視聴者を魅了しているようですね。主人公・佃航平役の阿部はもちろん、池畑慎之介をはじめとした敵役、弁護士役の恵俊彰、ほかにも吉川晃司、新井浩文、安田顕など、まさに豪華キャストといった感じで、TBSがこのドラマにどれだけ意気込んでいるかが伝わってきます。『ナポレオンの村』のように、視聴率がガタ落ちすることもないのでは」(芸能ライター)
しかし一方で、同じ池井戸作品である『半沢直樹』(同)と比較するコメントもあり、「半沢直樹と変わらないな」「池井戸のいつもの感じ、もう飽きた」という声も。
「ほかにも、WOWOWで放送された『下町ロケット』と比べる声が目立ちましたね。WOWOW版は、2011年に三上博史主演で放送されたのですが、有料放送ということで、作りが非常にしっかりしていました。コアなファンがいる三上もそうですが、今をときめく綾野剛も出演していましたし、名作として支持する人が今も多いようです。WOWOW版は、全5話だったため展開がスピーディだったのですが、それに比べてTBS版『下町ロケット』は、物語を膨らませるためか、ギャグ要素も見受けられ、『こういうのいらない』という声も上がっていました」(芸能記者)
TBSにとっては“鉄板”であろう『下町ロケット』。現状では、今後も好調な視聴率推移を見せそうだが、果たして――。