「さすがに浮かれすぎ」『相棒』初回放送翌日、テレビ朝日が起こした“珍事”とは?
初回視聴率18.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、現時点で今年の連続ドラマでは最高数値を記録した『相棒season14』(テレビ朝日系)。新相棒・反町隆史の評価も急上昇で、人気シリーズの貫禄を見せつけているが、放送翌日のテレビ朝日局内ではこんな“珍事”が発生していたという。
「朝、デスクについた瞬間、局全体に『高視聴率獲得のお知らせ』が流れたんです。若手の男性アナウンサーだと思いますが、『昨日放送の「相棒」視聴率が、本年度連続ドラマの初回で最高の18.4%を獲得しました』と放送されたんです。もう10年以上もテレ朝に勤務していますが、こんな放送が流れた記憶はありませんね」(テレ朝関係者)
高視聴率のお祝いに、テレビ局の食堂が無料で開放されるといったご祝儀は有名だが「それはワールドカップクラスの高視聴率や、3冠王達成のようなお祭りの場合のみ。正直、今回の『相棒』に関しては『そこまでするほどの視聴率か?』というのが本音で、幹部クラスの局員も『さすがに浮かれすぎだろ』と社内放送に毒づいていましたよ」(同)
しかし別のテレビ局関係者は、テレ朝の浮かれムードについて「気持ちはわからなくもない」と話す。
「今年のテレ朝の連ドラ作品は、SMAP・木村拓哉主演の『アイムホーム』、内館牧子脚本・武井咲主演の『エイジハラスメント』と、期待作が軒並み“肩透かし”の結果に。『アイムホーム』は最終回が最高の19.0%で20%台には届かなかったし、『エイジハラスメント』に至っては全話視聴率が1ケタ台という有様。相変わらず絶好調の日本テレビに、ようやく『相棒』で『一矢報いた』という気持ちがあるのでしょう」(同)
この『相棒』の記録が出るまで、今年の連ドラ初回視聴率は『デスノート』(日本テレビ系)の16.9%が最高だったが、「この記録を更新できたことの喜びは、局スタッフなら理解できるはず。局内もそうですが、『相棒』主演の水谷豊も視聴率にはこだわりを見せている。近頃のシリーズでは、伸び悩む視聴率に苛立ちを覚えていたとも言われているだけに、20%超えが十分視野に入ったことだけでも喜ばしい事態だと思います」(同)
第1話の好発進と“異例”アナウンスが水泡に帰すことがないよう、今後も高視聴率をキープしてほしいものだ。