コラム
仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

“一目惚れから結婚”千原ジュニアが、一般人の二十代女性を妻に選んだワケ

2015/10/08 21:00
『芸能人リアルプライベート旅 Star Tours 千原ジュニアの宮古島』/よしもとアール・アンド・シー

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「こっちがプレゼントもらっちゃったよ」千原ジュニア
『アメトーーク!』(テレビ朝日系、10月1日放送)

 番組名は失念してしまったが、かつて島田紳助が、「お笑いをやるオトコの自己愛は、イケメン俳優に勝る」「売れて、うまいモン食って、いい車乗って、いいオンナ抱くのが芸人の夢」と言っていたのを見たことがある。紳助いわく、顔もマズい、勉強もスポーツもできない、家が貧乏という屈折や暗さは笑いを生み出す原動力となり、だからこそ、成功した暁の自己愛は、イケメン俳優の比ではないのだそうだ。

 紳助の説から、自己愛の強い芸人を考えると、ぱっと思い浮かぶのが、陣内智則である。最初の妻は藤原紀香、現在はフジテレビアナウンサーの松村未央と交際中で、結婚間近と言われている。『芸能界PTA ワケあり芸能人の親大集合SP』(フジテレビ系)に出演した陣内の父に対し、司会の雨上がり決死隊・宮迫博之が「女優の次、女子アナってすごくないですか?」と問いかけていたが、やはり“美”ブランドの女性と結婚するというのは、男性にとって大きな勲章であることに間違いはない。

 けれど、女優や女子アナという肩書を持った人と結婚したいと願う芸人の自己愛は、わかりやすいという意味で実は“普通”ではないかと思うのだ。それでは究極に自己愛が強い人が選ぶのはどんな人かと言えば、「ノンブランドな女性」である。具体名を挙げれば、最近結婚を発表した千原ジュニアなのではないだろうか。

 ジュニアといえば、性格が細かいことで知られている。週刊誌の報道によれば、女優の内田有紀と交際していたときは、内田があまりにも家事ができないことに「ありえへん」と腹を立て、破局。モデルの舞川あいくと交際していたときは、舞川に持ちかけられた交換日記が「耐えられへん」と『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京)で明かしていた。ほかにも番組名は失念したが、一緒に食事をした女性が箸を振り回して話したり、風呂場のシャンプーのノズルがみんな同じ方向を向いていないのが「ありえへん」となって別れたと、面倒くさい人エピソードに事欠かない。

 そのジュニアの結婚相手は、一般人の二十代女性である。一般人といっても、プロ彼女(元芸能人だが、代表作があるわけではない。芸能人にツテがあり、パーティーに呼ばれるが、肩書は一般人)でもない。正真正銘、シロウトの女性で、羽田空港の土産物店で働いていたところ、ジュニアが一目惚れして、交際が始まったそうだ。

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