「婦人公論」“親の老い”特集で、40代~50代が優等生発言を連発する理由
今年も残すところあと3カ月あまり。歳を取れば取るほど、あっという間に1年が過ぎていく……と「婦人公論」(中央公論新社)読者もひしひしと感じているのではないでしょうか。今年はいいことなんてなにもなかったわ~とお嘆きの方には、こちらの小特集「今年後半の幸せを引きよせる開運行動99」を。「今年後半」って、もう四分の三が過ぎてますって!!
「食べるだけでOK!招福フード33」では、幸運引き寄せ食材が紹介されています。3カ月で2015年のご利益を一挙に集めようというだけのことはあり、「カレーを9回かき混ぜて」「宝くじを買う前はコーンポタージュで」「くびれを生む8粒の落花生」など少々強引な感じは否めません。「キュッとくびれたウエストを目指すなら、落花生を食べましょう。真ん中がくびれている形をしっかりと見て、これが私の本来の姿よ! と思いながら」。いや、落花生食べる前にやるべきことがあるのでは……。
「あなたの願いを叶える33の習慣」にいたっては「『実現できた、ありがとう』と先取りして感謝」「感謝は2倍の言葉で」「神様やご先祖様に感謝」などなど感謝感謝の雨あられ。それなのに夫、姑、ご近所さんには「ありがとう」と言えないツンデレ体質の「婦人公論」でありますが。なんだかよくわからないものに感謝し始めたら、それはもうベッキーの始まりですよ!
<トピックス>
◎今年後半の幸せを引きよせる開運行動99
◎特集 親の老いにどう向き合う
◎読者体験手記 娘に迷惑をかけないつもりが
■死後家族を“晴れ晴れ”させるという功徳
今号の特集は「親の老いにどう向き合う」です。いつも自分の老後が心配な「婦人公論」ですが、今まさに向き合わなければならないのが「親の老い」。リードには「人生の夕闇迫る親とのほどよい距離のとり方と、子ども世代の心と体がラクになる方法を探りました」とあります。
親が年を取ると同時に自分も年を取る。どこかできっぱり「親」と「子」の関係性を見直し、更新することが老いたる親子にとっては大切なことなのかもしれません。しかしそれは決して簡単なことではない……そんなことを痛感させられたのが、イラストレーター・広瀬弦のインタビュー「最後まで自分であり続けた佐野洋子」です。広瀬氏の母は『100万回生きたねこ』(講談社)などでおなじみの絵本作家/エッセイストの佐野洋子。「そもそも、僕はずっとあの人のことが嫌いだったんです」という広瀬氏が母・佐野に振り回され続けた日々を述懐しています。