マイリーとは大違い! 優等生として着実にキャリアを積むディズニー出身アイドル
■エミリー・オスメント(『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』)
映画『シックス・センス』(99)の子役として有名なハーレイ・ジョエル・オスメントを兄に持つエミリーは、子役としてキャリアをスタート。7歳のときに出演したテレビ映画『潮風のサラ3 冬の終わり』(99)で高い評価を得て、『スパイキッズ2』(02)でヤング・アーティスト・アワードを受賞。兄同様にハリウッドを代表する子役となり、06年にディズニー・チャンネルの看板ドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』でマイリー・サイラス演じる主人公の親友リリーを演じ、ディズニー・アイドルとして人気を集めるようになった。
兄の方は18歳で飲酒運転やマリファナ所持で逮捕されるなど問題児となってしまったが、エミリーは将来に向かってまい進。『ハンナ・モンタナ』後は歌手活動に専念し、10年にはデビューアルバム『Fight or Flight』をリリース。オバマ大統領も通った歴史ある名門オクシデンタル大学に進学し、そこで知り合った友人とバンドを結成。昨年10月からは「13歳のときにディズニーの番組で知り合ってからの友達」だというアシュレイ・ティスデイルがプロデュースするコメディ『Young & Hungry』に主演。売れっコ子役から地に足の着いた女優へと成長した。
■レイブン・シモーネ(『レイブン 見えちゃってチョー大変!』)
80~90年代に放送された国民的コメディ『コズビー・ショー』の子役として人気を集め、7歳でレコード会社と契約し、歌手活動を開始したレイブン・シモーネ。子役としての仕事も続け、13歳のとき『ドクター・ドリトル』(98)でエディ・マーフィ演じる主人公の娘役を演じて再び注目を集め、同年出演したディズニー製作映画『Zenon:Girl of the 21st Century』をきっかけにディズニー・チャンネルの作品にも出るように。18歳のときに主演ドラマ『レイブン 見えちゃってチョー大変!』(03~07)がスタートし、ティーンから支持されるようになった。
過密スケジュールの反動か、体重増加を叩かれたこともあったが、レイブンはマイペースに仕事をこなしていった。両親の「私生活は表に出さずに大事にする」というアドバイスを守ってきたため、スキャンダルとも無縁。「両親は、どれだけ多くの子役が問題児になっていくか、統計を見せてくれた。反面教師として何人かの名前も挙げたわ」「スキャンダルを書かれ、パパラッチされて激怒したりするセレブが多いけど、外出しなければいいのよ。だから私は家で自分の好きなことをして、悪事には染まらなかったの」と本人は説明している。
そんな彼女だが、13年にカリフォルニア州で同性婚の受け付け再開の一報を受け、「やったー! これで私も結婚できる!」とツイートし、レズビアンであることをカミングアウト。その後、オプラ・ウィンフリーのインタビューで、「レズビアンとか呼ばれたくない。私は人間、アメリカ人。アフリカン・アメリカンでもないわ。アメリカ人なの」と発言し、論議を醸した。
その後のレイブンは若い世代のご意見番的存在となり、大物たちが共同で司会を務める『ザ・ビュー』の司会者に大抜てき。若い女性たちを代弁する存在となっている。