やっぱり嵐は数字がない? SMAP vs 嵐で徹底比較、バラエティ番組視聴率の勝敗
『しやがれ』が『ニノさん』に食われそうな気配も
○リニューアル失敗で10%以下連発
次に嵐のレギュラー番組を見ていこう。現在、5人が出演するのは木曜午後7時台の『VS嵐』(フジテレビ系)と土曜午後10時台の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)。数年前は「フジの看板番組」の部類に入っていた『VS嵐』だが、4月から1ケタを連発中。1月8日の通常放送は13.3%と良好な滑り出しを切ったが、前番組で『みんなのニュース』が始まったことが影響したのか、4月16日に7.7%、30日は7.0%と異例の低視聴率を記録。7月~9月上旬までの最高記録はサッカー選手のネイマールがゲスト出演した8月13日の10.8%で、新曲「愛を叫べ」を披露した9月3日も9.9%と2ケタに届いていない。ジャニーズWESTが出演した2月19日は14.0%、V6が参戦した7月2日の2時間SPは12.2%を記録しており、ジャニーズがグループとして登場する回はやはり注目度が高いようだ。
片や、『嵐にしやがれ』は4月11日から「世の中のどうでもいい真実を嵐が体を張って解き明かす」がテーマの“体当たりバラエティ”にリニューアル。同局の人気番組『世界の果てまでイッテQ!』『月曜から夜ふかし』などを手がける古立善之氏が演出を担当している。しかし視聴率は初回で13.1%を獲ったものの、翌週には9.3に。モデル・タレントの森星がゲストの7月18日はリニューアル後最低の7.0%にまで低下したほか、SEKAI NO OWARIがゲストに出た1月17日は13.1%の高視聴率だったが、今年2回目の出演となる9月12日の放送では9.6%にダウン。約半年間の数字を見る限り、リニューアルによる視聴率上昇効果は“ない”といえるだろう。
○『ニノさん』好調、相葉『トーキョーライブ』は苦戦
また個人のレギュラーバラエティでは櫻井翔が有吉弘行とともにMCを務める『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)に出演中だが、今年は前番組のドラマで田中麗奈主演『美しき罠~残花繚乱~』、大島優子主演『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』、蓮佛美沙子主演『37.5℃の涙』がいずれも1ケタのため、『夜会』もダメージを受けている。8.6秒バズーカーらをゲストに迎えた3月19日は10.7%、櫻井が新宿二丁目でロケを行った4月16日も10.2%と2ケタを獲ったが、その他は6~9%台止まりで前番組が5.8%だった9月10日は5.0%に。10月からは同枠のドラマが廃止となり、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』が2時間枠となるだけに、秋からの持ち直しに期待したい。
また相葉雅紀がメイン出演し、日曜夕方6時からの30分番組『相葉マナブ』(テレビ朝日系)は9月上旬までに4~9%を記録。『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)は2月7日に16.4%を記録するなど日テレを代表する人気番組の1つだが、8月8日には9.6%、翌週も11.2%と上半期よりもやや減少傾向にある。一方、TOKIO・松岡昌宏、KinKi Kids・堂本剛、関ジャニ∞・安田章大、NEWS・小山慶一郎と週替わりで出演している『トーキョーライブ22時~ニチヨルまったり生放送中~』(テレビ東京系)は相葉の出演回の数字がイマイチ。9月2週目までの最低は7月12日の2.4%、最高は3.6%(1月18日・5月10日・6月14日)。他メンバーの最高記録は5.1%(堂本、8月16日)、4.9%(安田、8月2日)、4.5%(松岡、9月13日)、3.7%(小山、5月17日)だったため、遅れを取っている。
二宮和也の初冠番組で日曜午後12時45分~1時15分放送の『ニノさん』(日本テレビ系)は、1ケタ後半を推移。後輩のHey!Say!JUMPメンバーらも出演の前番組『スクール革命!』より高い日も多く、直近では9月6日に『スクール革命!』が6.5%、『ニノさん』が8.2%、13日も『ニノさん』は8.7%で7.6%の『スクール革命!』を超えていた。とはいえ裏番組では『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)の再放送や『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)に負けることも少なくない。
冠番組に関しては、SMAP・嵐ともに伸び悩んでいるものの、『VS嵐』がゴールデンタイムで低空飛行の上に『嵐にしやがれ』はリニューアル後も上昇が見られないという状態とあって、テレビ界で苦戦を強いられているのはやはり嵐だろう。10月からの番組の動向にも注目していきたい。