フジ、日曜ゴールデンに「3時間特番枠」新設! 打倒日テレ計画に「ドラマ再放送流した方が」
フジテレビが日曜日のゴールデンタイムの3番組を全て打ち切りにして、3時間のスペシャル枠『日曜ファミリア』を新設することを発表した。初回となる10月4日は的場浩司、西内まりやMCで『世界ベスト・オブ・映像ショー 頂上リサーチ』を、11日には宮根誠司と加藤綾子アナが『世界法廷ミステリー』を放送。また人気特番『逃走中』『戦闘中』なども放送予定で、同時間帯で独走中の日本テレビの「牙城を崩す」と宣言しているが、ネット上の反応は「ドラマの再放送を流した方がまだ建設的」と冷ややかだ。
今回同時打ち切りになる3番組は、『ほこ×たて』後続番組の『クイズ!それマジ!?ニッポン』、北野武が出演する『オモクリ監督~O‐Creator’s TV show~』、そして元TBSアナウンサー田中みな実MCの『ザワつく!?ウィークエンドTV ニュースな晩餐会』。裏の日テレは、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』と、平均視聴率20%を超える日もある鉄壁の布陣だが、フジはこの“鬼門”にあえて挑戦するという。
「昨年10月にスタートした『ニュースな晩餐会』は、今年3月の放送がBPO審議入りしてしまい、また8月9日からは『FIVBワールドカップバレーボール2015』中継などの特番で放送休止状態。そしてそのまま半年足らずでの打ち切りが決定という結末に。視聴率不振に加えて、運にも恵まれませんでした」(芸能ライター)
この惨状を刷新すべく、3日に行われたフジテレビの10月改変説明会では、編成スタッフが「何曜日の何時にどういう人に向けて放送するかを考えた」と改変意図について発言。しかしネット上では、『日曜ファミリア』について「さらに日テレとの差が開きそう」「初回からアーカイブ映像で勝負って……」「ドラマやアニメの再放送を流した方がまだいいのでは?」といった悲観的な声が飛び交っている。
「日曜ゴールデンタイムの日テレの独壇場は近年顕著で、NHKの大河ドラマでさえ煽りをくってしまい、現在放送中の『花燃ゆ』は2ケタを割る回も続出。フジは日テレ崩しというより、団子状態になっている他局を出し抜く“2着狙い”かもしれません。実際にTBSの『この差って何ですか?』や、テレビ朝日の『大改造!!劇的ビフォーアフター SEASON II』など、日曜ゴールデンはどの局も、視聴率1ケタの番組のオンパレードですからね」(同)
なお、3時間のスペシャルが毎週放送されることに関しては、「特番はたまに放送されるから面白いのに」という声も少なくない。フジは目玉番組『FNS歌謡祭』をウィークリー化した『水曜歌謡祭』を4月にスタートさせるも、視聴率不振で今月2日に早期打ち切りとなってしまったばかり。同じ手法である日曜特別枠に関しても、二の舞を演じてしまうことにならなければいいのだが。