「DRESS」が一大リニューアル! 正体不明の新テーマ「つかむ女」が意味するモノ
一大リニューアルを迎えたという今月号の「DRESS」(幻冬舎)。特集は「つかむ女の全技術。」です。リード文には「『あの女性、最近つかんでいるよね』。そんな言葉が会話に出てくることがある。」と書いてあります。うーん、そんな会話したことないけど、世間的にははやっているのかと思い「最近 つかんで」でネット検索してみました。「最近、つかんでいるものを落としたり、飲み物をこぼしてしまいます、ストレスでしょうか」という20歳の方の相談が一番最初に出てきました。なんだか寂しい気持ちになりました。
<トピック>
◎つかむ女の全技術。
◎DRESS読者のみなさん。「つかむ女」になりたいですか?
◎生涯嫁入り前
■運や縁、友達の心、未来を「つかむ」
さて、そんな「つかむ女」。一体何をつかむのかというと、己、運や縁、女っぷり、自分の使命、大切な友達の心、未来、スマートなビジネステクニック、人の心と、さまざまな対象物が誌面に出てきました。「何を」がいまいちわからないページもあって、とにかくなんでもかんでもつかむで締めくくり、「つかむ女」という言葉を売り出し中という号です。
「DRESS読者のみなさん。『つかむ女』になりたいですか?」という緊急編集会議では、「つかむ」という言葉のイメージについて語り合っています。それによると、「能動的」「積極的」「前向き」「自分に必要なものがわかってる」「余裕があって自然体の女性」だそうです。ここでは、まず「つかむ」という言葉ありきで、そのイメージについて語り合っていますが、この様子を読んで想像するに、編集部で「DRESS」にふさわしいキャッチコピーは何かを話し合い、出てきた言葉が「つかむ女」だったのではないでしょうか。「Independent Women」や「DRESSな女」「オヤジョ」といった歴代コピーの代わりに、新生「DRESS」を象徴する言葉になるのでしょうか。
それにしても「つかむための全技術」を知りたい女って、つまりは今まで全然つかんでいなかったってことなんじゃ……。誌面ではいろんなものをつかんでいて、その秘訣を語るセレブな方々がたくさん登場。一方で読者はつかんでない女たち……なんだか暖かくて明るいビルの中をのぞき込む、かわいそうなマッチ売りの少女のような。