「またマイナーな人物」柴咲コウ主演のNHK大河『おんな城主 直虎』に早くも疑問の声
2017年から放送されるNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の主演を女優の柴咲コウが務めることが発表された。脚本は、『ごちそうさん』(NHK)や『世界の中心で、愛をさけぶ』『JIN‐仁‐』『天皇の料理番』(いずれもTBS系)といった大ヒット作品を手がける森下佳子氏が担当することから前評判も上々のようだが、一部ネットユーザーからは、近年「歴史上マイナーな人物」が主人公の大河ドラマは、視聴率が伸び悩む傾向にある、と同ドラマを不安視する声が出ている。
柴咲が演じるのは、戦国時代の遠江(現静岡県)で、後に彦根藩初代藩主となる井伊直政の養母として、「おんな城主」を務めた井伊直虎。岡本幸江チーフ・プロデューサーは、柴咲を起用した理由について、「虎の強さと美しさ、しなやかさを併せ持つ女優さん」と語り、柴咲が持つ“力強さ”が際立つ作品になりそうだ。
しかし、ネットでは「最近のNHK大河ドラマは、歴史上のマイナー人物をよく取り上げるけど、知らない人も多いと思う」「どんな人か知らないから、テンションが上がらない」といった声が上がっている。
「また近年、NHK大河ドラマは、女性主人公作品を積極的に世に送り出していますが、視聴率・評判ともにパッとしない傾向があります。08年の宮崎あおい主演『篤姫』は、全話平均視聴率24.5%と大ヒットしましたが、11年に上野樹里主演で放送された『江~姫たちの戦国~』は全話平均視聴率17.7%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ/以下同)で20%割れ。13年の綾瀬はるか主演『八重の桜』は、初回が21.4%と好発進するも、10.0%まで数字を落とし、全話平均視聴率は14.6%。そして現在放送中の井上真央主演の『花燃ゆ』は、2ケタ割れをする事態となっています。『おんな城主 直虎』もそういった流れに乗ってしまうのではないかと、ネットユーザーが不安に感じているようです」(芸能ライター)
一方で、男女問わず人気がある柴咲をキャスティングしたことについては、ネット上で高評価されている。
「岡本チーフ・プロデューサーも言っていたように、柴咲の凛としたイメージが、おんな城主に合うという声が相次いでいます。柴咲自身も『正直驚きましたが、すぐにやりたいと思いました』と語っているだけに、やる気は十分のよう。柴咲自身のやる気と視聴者からの期待が、視聴率に反映されればよいのですが」(同)
視聴率低迷中の『花燃ゆ』は、どぶろっくや乃木坂46など、若者に人気のタレントを出演させて視聴率上昇をもくろんでいるが、その成果はいまだ見られていない。視聴者からは「打ち切りにした方がいい」という意見も飛び交い窮地に追い込まれているが、果たして『おんな城主 直虎』は人気を獲得できるのだろうか?