海外モデル信仰が病の域! 「Gina」の“外国人コスプレ”=オシャレの価値観に見る限界
「Gina」(ぶんか社)8月号、今月号は「まるごと一冊、オシャレな私服(ハート)」ということでスナップ写真がてんこ盛りです。「Gina」ガールのあこがれのセレブから、モデル、業界人だけでは人員不足なようで、会社員、学生といった身近な肩書の人も招集されていました。確かに、女性誌では読者代表として、会社員がよく登場してますが、「Gina」ではめったに出てきません。なぜなのか、その理由がスナップで判明。会社員は全然「Gina」ぽくなーい! 雑誌が提案する「カッコイイね!」という一癖あるスタイルではなく、「爽やかだね!」といった雰囲気です。まぁ、これが現実ですよね。会社員には、金髪やメッシュ、派手なネイルカラーはもちろん、へそ出しやオーバーサイズすぎるトップスは難しいんですよ……。髪は栗色、爪はヌーディーカラー、へそは隠して、トップスはジャストサイズが基本! “鈍感力”だけでは、会社では乗り切れないのです。
<トピックス>
◎まるごと一冊、オシャレな私服(ハート)
◎しゃれおつガールズ?トーク
◎Ginaモデルのオシャレが過ぎる夏T 3LOOKS!
■海外セレブ信仰者に刺客現る
「オシャレのプロたちのオシャレのヒントはどこにある?」というリードから始まる「しゃれおつガールズ?トーク」。ブランドプレスのお二人と、「Gina」編集、スタイリストの4人での座談会です。「しゃれおつガールズ?」と、クエッションマークがついているのは、今回唯一の男性参加者がいらっしゃるから。LAGUNAMOONプレスの方です。紹介文は「名物プレス。通称しんちゃん。笑顔で吐く毒舌に心が折れることもあるけど、ファッションへの真摯な態度と熱いブランド愛は社内でもピカイチ!」とのこと~。ガールズトークへあえての投入! 業界人にはゲイの方が多いし、もしかしたら業界のマツコ・デラックスさん的な存在なのかしら!? 核心をついた毒舌、期待大です。
まず最初の「みんながファッションの影響を受けているものって何ですか?」という質問に、スタイリスト加藤さんは「私は、“今の何か”とかじゃなくて、ベースは映画とか写真集とか昔のものが多いかな。あと日本だけに流されないように、海外に行って人を見たり!」と、我々読者が興奮して悶絶してしまいそうなオシャレすぎる回答をさらりと口にします。業界臭ムンムン! が、すかさずしんちゃんは「でも海外の人って真似しづらいものが結構ありません?」とバッサリ。確かに、海外のファッションって真似しづらいと思っていました。だからしんちゃん、もっとツッコんでくれ~! しかし、加藤さんは意に介さずサラリと返します。「流行りとか関係なく、古着を取り入れてたり…とかみんな個性があってオシャレなんだよ」。しかし、しんちゃんも食い下がる!! 「じゃあトレンドとかは何でチェックするんですか?」「それはコレクションとか海外の雑誌を見て統合して…って感じかなぁ」(加藤さん)。ここでも海外!? しんちゃんよ、切り込め、ツッコめ、海外かぶれをギャフンと言わしたれ~! と、思ったのも束の間。「Gina」編集の伊藤さんが、「しんちゃんはどんな女性のスタイルが好き?」という、個人の嗜好を問う質問で見事遮ります。チッ!