美よりも健康がほしい30代女に! パパイヤ鈴木に聞いた、「やっておくといい健康法」
30歳もすぎると、ダイエット、スタイルアップといった美容目的の運動よりも、足腰を鍛えよう、コリをほぐそう、血行をよくしよう、といった健康目的で運動をする人が増えてくる。効果の出ない「美」よりも、日々を生き抜くたくましい体がほしい! そう願うのも無理はないだろう。しかし、運動はいいことのはずなのに悲しいほどに続かない……。そこでかつて30キロを超えるダイエットに成功したパパイヤ鈴木氏に、超ズボラな女でも健康が維持できる方法を聞いてみた。
――大河ドラマの出演時、30キロ以上のダイエットに成功しましたが、どのようなダイエットを実行していたんですか?
パパイヤ鈴木 ダイエットだからと「あれもこれも我慢して体重を減らす」なんて考えると暗くなってしまうので、「健康を手に入れる」とプラスで考えるようにしました。例えば夜にお肉を食べたいな、と思ったら、「我慢して食べない」ではストレスがたまるので「食べるなら一番健康に効果的な時間帯に食べよう」と考えるようにする。「一駅分歩く」も「一駅分歩いて健康になって、交通費も浮く」というふうにです。
――きつい食事制限もナシに、減量できるなんて方法があるんですね……。
パパイヤ鈴木 なかなか最初のうちはきついのですが、3カ月もするとこの考えそのものに慣れてくるんです。そうなるとそれまで食レポの番組で「あれもこれも食べられる!」とうれしかったのが、逆に「え、今は別に食べたくないのにな」くらいまで、考えが変わってきます。ただ慣れてしまうと、今度はこの考えが退屈に思えてしまうんですよね……。いい考え、健康的な考えであっても慣れると飽きが出てきてしまうんです。
――考え方に退屈するという境地があるわけですね。
パパイヤ鈴木 いかに変化を自分自身で見つけていくかなんですが、オススメは他人を巻き込むことです。私はゴルフはずっと続けられてるんですが、これは家族を巻き込んだことが大きかったですね。
――ダイエットもそうですが、そもそも肩こりや便秘など、健康すらままならない女性も多いんです。
パパイヤ鈴木 「普段の生活ではしない動き」を、あえて取り入れてるのは大切ですよ。ダノンジャパンで開発し、おやじダンサーズと一緒に踊っている筋肉、骨、関節を鍛える「キンコンカン体操」をやってみると肩こり解消も期待できます。コリがあるときはただ体を伸ばすだけでなく、ひねりを加えることで肩甲骨がはがれ、ぐっと楽になるんです。この体操は骨から健康になることを目的にしていて、アクティブに年を重ねたい女性を応援しているんです。この体操で、骨から健康になることを目指してほしいですね。
――おやじダンサーズの方々は60代の方もいらっしゃるとは思えないほどキレッキレですよね。正直、その健康体は驚異的です。
パパイヤ鈴木 おやじダンサーズの皆は今度駅伝に出るんです。僕も過去にマラソンをしたことがあるので、走り方などを教えています。ランナーの方に聞いたのですが、いい走り方とは、「ど根性ガエルのピョン吉にひっぱられているヒロシ」の状態なんだそうです。先に上半身が出て、それに追いつくように足が出る。僕はスポーツにしろダンスにしろ、こういった、なぜ体がそうなるのかという「学科」が必要だと思います。僕のダンスだって「なぜアフロにするの?」とか、全て理由があるんです。知っていると知らないのでは動きにも差が出ますし、知っている方がオシャレですよね。
――なるほど。当然ながら、体への意識が普段から高いのですね。しかし、ズボラな女たちはなかなか……。
パパイヤ鈴木 キンコンカン体操も、最初は「体を動かして気持ちいい」から始めてもらって、慣れてきて飽きが出てきたときにはどこに効いているか、どこが伸びているか意識したり、ここをもっとこうしてみよう、とアレンジすると飽きの防止にもなりますし、メリハリも出るかと思います。ダノンデンシアのHPで動画を公開しているので、ぜひ長く続けてもらいたいですね。また、あらゆる体操はベースであり、どう解釈していくかで幅が広がりますよ。ラジオ体操第一も、一つひとつの動きを意識して、本気でやれば1回で汗をかけるほどのかなりの運動になりますよ。「一発の体操で汗だくになってやる!」と決意してやってみれば、今までとはまったく違った体になるはずです。
(石徹白未亜)