旦那にもママ友にも“いい女”と思われなくていい!? 「VERY」のファッション事変
今月の「VERY」(光文社)のテーマは「頑張らない」のようです。ファッション特集は「今月は、頑張らないVERY」、また読み物ページにも「ママ友付き合いこそ、頑張らないが勝ち!」という企画が。しかし、連載コラムを見てみると、クリス‐ウェブ佳子さん「ママだって世界基準『月刊ウェブジャーナル』」には、「女性も頑張れ」というメッセージが込められています。「VERY」の言う、頑張るとは? 頑張らないとは? 早速内容をチェックしていきましょう。
<トピック>
◎ママだって世界基準「月刊ウェブジャーナル」
◎今月は、頑張らないVERY
◎ママ友付き合いこそ、頑張らないが勝ち!
■女であることをおろそかにするな!?
まずは、「VERY」にとっての「頑張る」から考えていきましょう。クリスさんの今回のコラムのタイトルは「釣られた魚」。なんでも、子育てと仕事は頑張れる、しかし「こと妻という立ち位置になると、時間の経過とともに自分の頑張りに相当する、いや、それ以上の報酬、というよりも償い?を要求するようになってしまう」そう。
また、女性にとっての結婚は、「見た目の努力と気遣いの甲斐もあってこその恋愛の延長戦なのに、いつの間にか結婚生活は慣れ合いと化し、私たちは妻であることへの頑張りを怠っている」とも言っています。そして、「釣った魚にエサはやらない」と男ばかりがやり玉に挙げられている現状に異議を唱え、女が「気を引き続けることをおろそかにしていると、いつかどこぞのお姫様にかっさわれてしまうかもしれないよ」と結ぶのです。
子育てと仕事を頑張っても、“女であること”に手を抜くと、旦那が“お姫様”にかっさらわれるとまで言っているこのコラム。昨今の「VERY」、また今月のテーマ「頑張らない」にも逆行しているように感じました。
世間的にも、「女性が不満を垂れ流して、男性を責めるのはいかがなもんか?」という時代は過ぎ、どちらかというと「女性も声を上げたっていい」という時代になりつつあると思うので、クリスさんのコラムは、ちょっと意外でした。しかし、最近の「VERY」は、フェミニズムを意識しながらも、「みんな違って、みんな、いい」というテーマも打ち出しています。「頑張らなくてもいい」がテーマの号でありながら、その反対の人がいるというのもまた、「VERY」らしさなのかもしれません。