ハロオタ&ジャニオタ座談会――「真のアイドル像」と「ジャニーとつんく♂」を徹底語り!
■女性アイドルと男性アイドル、楽しみ方の違い
――柴田さんと大谷さんは、それぞれジャニーズとハロプロを見る時、どんな目線を持っていますか?
大谷 ジャニーズはとにかく圧倒的なキラキラ感が男から見ても楽しい。以前、Sexy Zoneのライブに行ったんですが菊池風磨くんとか、いわゆる正統派の超絶イケメンではないのにステージに立った時の「うわ! 格好いい!」となる感じ。そういう風格とか自信がつく環境や伝統がジャニーズには蓄積されているんだろうなあと。おどおどしている人が少ないですよね。
柴田 女子からすると、逆にそういうおどおどしている子の方が可愛い~となるんですよ。
大谷 なるほど。男性は、“同性のあこがれ”として見るから違うんだね。「この人みたいになりたい」「この人に生まれたらめちゃモテたんだろうな」って。同性としての嫉妬とかまったくないですね。選ばれし人たちへのリスペクトです。
柴田 私はその気持ちをハロメンに対して持ってます。引っ張ってくれそうなセンターの子が好きですね。自分が持っていないものを持っている子に惹かれるんです。逆に目立たない子とか、頼りない子はあまり興味ないかな。
大谷 僕は逆で、ハロプロでは端っこにいるメンバーが好きなんです。お互い、異性アイドルを見る目線は一緒だね。
――先日A.B.C‐Zの塚田僚一が、テレビ番組でモー娘。の「わがまま 気のまま 愛のジョーク」を完コピして話題になりましたが、その時のハロプロファンの反応はどうでしたか?
大谷 あれは、「おお!」っと話題になりましたよね。ありがとうございます、みたいな。
柴田 「しかも鞘師パート!」って。「研究しているんだ!」ってうれしくなりました。
――ジャニーズ事務所にはジャニー喜多川という絶対的な存在がいますが、ハロプロファンにおけるつんく♂さんはどんな存在、評価なのでしょうか?
大谷 ジャニーさんには実績的に勝てないと思うんですけど(笑)、ひいき目かもしれませんがつんく♂さんもかなりいい線いってると思います。今から可愛くなるかどうか未知数の小学校低学年のうちに加入させたハロプロキッズのメンバーも、大抵、みんな可愛くなりましたよね。ジャニーズも子どもの時にジャニーさんがぱっと目利きで事務所に入れていると思うんですけど、この業界は“アイドルの才能”を早くから見抜く眼力にかかっている気がします。
村田 つんく♂さんの目利きもすごいですよね。正直、自分だったら絶対とらないなっていうメンバーもいるけど、成長してどんどん良くなっている。伸びしろ重視なんですよね。あと、根が愛されるような、ホコっとなる子を選んでいると思います。
柴田 逆につんく♂さんが選んでくれた子だからこそ、信頼して好きになれるというのが強いですね。
大谷 それありますね! つんく♂さんが選んだのだから、今は光っていなくても何かいいものがあるだろうと。
柴田 ジャニーズだと、一芸入試みたいに野球枠とかあるんですけど、ハロプロもバレエや英語ができる子を入れたりしていて、そういうのもセンスが近いのかなと思いますね。
大谷 あと2人に共通するのはアメリカ文化ですよね。つんく♂さんは60年代からのアメリカンポップスを日本流にアレンジしていこうとしているだろうし、ジャニーズは成り立ちとしてアメリカのブロードウェイミュージカルから生まれている。つんく♂さんはミュージシャンだから音楽にそれを入れるし、ジャニーさんはプロデューサーだから舞台やコンサートの演出でそれを強くやる印象です。
(後編につづく)
※8日に掲載した記事内容に、誤りがありました。内容を修正し、10日午後2時に再掲しました。取材先関係者の方々に深くお詫びいたします。