SMAP・木村拓哉、八代亜紀も狙われる? 箱根山噴火で暗躍する「芸能人別荘ブローカー」
SMAPの木村拓哉や八代亜紀が別荘を売りに出すなんてウワサも飛び交っているのが、噴火した箱根一帯。気象庁は6月30日、箱根山の大涌谷周辺の火口域で小規模な噴火が発生したと発表し、警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。
ここ最近の火山活動の活発化に加えた今回の小噴火には、宿泊予約のキャンセルが続発している。旅館や土産物店、タクシー運転手ら観光業者が口々に「一番の稼ぎどきでもあるのに、客足の回復には最低でも2カ月はかかる」と肩を落としている。今後、噴火によって噴石の降下も予想されると気象庁は警戒を呼びかけており、長期的に見てもそのダメージは大きく、観光業のみならず不動産業者も「影響は深刻」と話す。
「噴火前から相談が相次いでいたのは別荘などの売却。大噴火が起きた後では価値が暴落するので、所有者が焦って投げ売りを始めている状況です」
避難指示が出た大涌谷の半径約1キロ範囲内の民家や別荘は32世帯と多くはないが、「それ以外の地域でも火山活動の活発化で箱根全域で売却の相談がある」と前出の不動産業者は話す。箱根町は万一に備え、レベル4(避難準備)や5(避難)を想定したマニュアルの作成を進めているところで、手放す選択をするのも無理はない。
ただ、首都圏から近い保養地の箱根は有名人の所有する別荘も多い。数年前、SMAPの木村拓哉の別荘があるとウワサになってファンも訪れるようになったエリアや、「八代亜紀の別荘」と呼ばれる建物もある。釈由美子は約2年前に両親に富士山の見える温泉付きの別荘をプレゼント。父親は今年1月に亡くなり、またこの状況では今後も保持しておくかは迷うところだろう。
しかし、売る者もいれば買う者もいる。不動産業者のところには「有名人が売却する別荘があったら教えてほしい」という連絡もあったという。業者によると「大半はプロのブローカー」だという。
「芸能人の別荘といえば高く金を出す人がいるんですよ。我々、箱根の不動産業者は客が来るのを待つだけですが、そういうブローカーは金のある人に自分から話を持ちかけ、相場よりずっと高い金額で売るんです」(同)
また、こうした火山活動期においては過去、詐欺のような悪質な買い付けも横行。調査チームを名乗って、別荘の相場が急落していると伝え「いまなら火山調査をしているところに売れる」と格安で買い取るというもの。
「箱根界隈で有名なのは、鉱山研究会の代表を名乗る女性で、今回も各所に営業電話がかかってきています。この女性は以前、元歌手の男性と組んで、箱根に別荘を持つ人々へ『オーストラリアの鉱山利権に食い込める』という出資話を持ちかけてトラブルを起こしています。箱根で生活している女優の浜美枝と丘みつ子にもそんな話が持ち込まれたというウワサがありました」(同)
箱根の噴火は、ここに別荘を持つ芸能人たちにも大きな影響を与えている。
(ハイセーヤスダ)