『恋仲』大コケ、『デスノート』『ど根性ガエル』も1ケタ視聴率! 各局ドラマが爆死のワケ
7月クールの民放ドラマが軒並み惨敗ムードだ。象徴的なのはフジテレビの看板枠である「月9」ドラマ。主演・福士蒼汰、ヒロイン・本田翼の『恋仲』は20日の初回放送で視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と“大爆死”。月9史上初の1ケタスタートとなってしまった。
原因については、かねてより不安視されていた主要キャストの地味さ、本田の演技力の弱さがささやかれているが、それ以前にお茶の間のドラマ離れが根底にあるだろう。フジでは『恋仲』のほか、“棒演技”が話題のEXILE・AKIRA主演の『HEAT』が2話目で3.9%まで落ち込み、早くも打ち切り危機に瀕している。
目下、視聴率三冠王を独走中の日本テレビでも、人気コミックを連ドラ化した『デスノート』が初回放送で16.9%を叩き出すも、続く第2話で12.3%と大幅下落。19日放送の第3話で8.7%の1ケタ台に追い込まれた。同様に松山ケンイチ主演の『ど根性ガエル』(日本テレビ)も初回13.1%の好スタートから、18日放送の第2話で8.5%に落ち込んだ。
「各局、ドラマが伸び悩む中で日テレだけがロケットスタートを切り、局内はお祭りムードだった。ところが2話での落ち込み方がひどくて、一気にお通夜状態になっているようです」(テレビ関係者)
また、女優・杏が主演を務める人気シリーズ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)は、8日の初回放送で14.7%を叩き出したが、やはりこちらも15日放送の第2話で12.9%と数字をわずかに落とした。しかし、第3話で14.7%に数字を戻し、日テレの“最後の砦”となっている。
「いつの時代も2話目の視聴率は悪いが、各局ここまで落ち込むのは聞いたことがない。ドラマ離れが顕著になっている。録画で見る人が増えている中、視聴率という概念も時代遅れかもしれない」(同)
テレビを中心としたマスコミ業界は旧態依然とした会社が多く、村社会的だという指摘も聞こえてくる。
「テレビ局の常識は一般社会の非常識と言われるほど。編成会議も古くからの手法で、時代の移り変わりについていけていない。フジは80年代のトレンディードラマ路線で勝負しているが、一体どこをリサーチしたらその結論に達するのか。これからの時代、異業種から積極的に人材を登用することが求められる」(プロモーション会社社員)
ドラマだけではない。バラエティ番組も視聴率低下が叫ばれているだけに、根本的に組織を改めない限り、フジを始め各局のドラマ不作は今後も続きそうだ。