「仕事以外は生ゴミ」ベッキー、「結婚できない」小林麻耶……自虐タレントの成功＆失敗例

B美　『バイキング』の花嫁修業するコーナーでは、野菜炒めを作るのにもiPadでレシピを検索し始めたりして、非難轟々だったよね。今年の元旦のブログでは「これまで結婚というものに囚われすぎていた」とつづって話題になってたけど、春からは「週刊文春」（文藝春秋）で「小林麻耶のいつまで独身？」というコラムがスタート。「結局は結婚できないキャラで生き残った」という声が出てた。しかも最近では『痛快TV スカッとジャパン』（同）でのぶりっ子演技が、「リアルすぎる」と大ウケ。「結婚できない」っていう自虐があった上でのぶりっ子ぶりが、一周回って面白いと思われてるってことか。

A子　市川海老蔵と結婚して、子育て中の妹・小林麻央の存在があるから、麻耶の自虐キャラが際立ったってのもあるかもしれない。ただ、「文春」っつー、オジさん雑誌で連載っていうのはどうなのよ？　女性ファッション誌で連載したら「お前が言うな」って物議を醸しそうな自虐でも、オジさんは「そんなことないよ～」って受け止めてくれそうじゃん。そこに麻耶の限界を感じちゃうのよ。でも、仕事をゲットしたのは確かだよね。自虐で批判されるだけのタレントもいるし。

B美　矢口真里とかそうじゃない？　やっぱり、一番波紋を呼んだのはマンガ『ONE PIECE』（集英社）の一件だよね。今年の5月放送の『有田チルドレン』（TBS系）で『ONE PIECE』は「人生の教科書」と言い切って、休業中にも主人公・ルフィの言葉に励まされたと告白。でも、「『ONE PIECE』って恋愛だけ描いてないんです。だから失敗しました」という自虐コメントを残して、猛バッシングよ。

A子　ネット上では「責任転嫁」「ONE PIECEのせいにするな」と総ツッコミにあってた。原作者の尾田栄一郎に「謝れ」って声も多かったし。謝られたって困惑するだけだろうよ。

B美　クローゼット不倫事件であれだけバッシングされたら、自虐に走るしかないってのもわかるけど、自虐のやり方を間違えてる気がする。ほかのもの巻き込んじゃダメ！　あと矢口は、「乳首の色が日馬富士と同じ」っていう自虐ネタも披露してたな～。6月に、『たかじんNOマネーBLACK』（テレビ大阪）で、眞鍋かをりがネット上の「力士の乳首カラーチャート」について「豪栄道と乳首の色が同じ」と発言したことから、矢口も「日馬富士と同じ」って答えたらしいんだけど。ネット上では「痛々しい」と言われてたね。

A子　その発言、「自虐」としてニュースになってたけど、日馬富士の乳首の色はそんなに黒くない（笑）。モーニング娘。の「恋のダンスサイト」の「セクシービーム！」担当としては、乳首ネタには絡んでいきたかったのかな。

B美　あと私が印象的だったのは、ベッキーの自虐。去年の8月、突如Twitterに「お仕事はちゃんとしています。でもそれ以外は生ゴミだ。どうしようもない」とつづって、何事だと話題になったじゃん。能年玲奈が演技指導を受けた先生から「この仕事をしなければあなたは生ゴミ」と言われた話が結構知られてるけど、ベッキーの発言は「能年のパクリ？」という疑惑も浮上してた。あとは「かまってちゃん」だとか、公に自虐ができるのは「自信の表れ」って声とか、全然心配されてなかったっていう（笑）。

A子　それと、今年3月の『世界の果てまでイッテQ！』（日本テレビ系）では、ロケで酔っ払ったベッキーが「私の芸歴を見てみてよ。私の芸歴、ノンブレイク」と発言してた。

B美　そうそう。スタッフに「私の代表作なに？　言えないでしょ？」と詰め寄ったり、意外と自覚あるんだなって思った。「代表作なに？」っていうのは、マジで核心ついてるよね。私、ベッキーの代表作って思い浮かばないもん。

A子　こうなると自虐っていうより、ただ真実を述べただけって感じだけど（笑）。芸能人の厳しい自己分析は称賛されることも多いはずだけど、それでも批判が出てるのは……単純にベッキーが嫌われてるだけなのかもね。逆に心配だよ、ベッキー。