パメラのセクシー目覚まし、トムのタイプライター体験。セレブが作った面白アプリ
プライベートで撮影したセックステープの流出と人脈により米エンタメ界でのし上がってきたキム・カーダシアンが、昨年7月アプリゲームを発売した。「ファッションセンスの良さでイベントに招待され、コネを広げてキムのようなセレブに成り上がっていく」というシンプルなもので、アプリは世界中で大ブレイク。半年もたたないうちに91億円以上を売り上げ、キムはそのうちの約37億円を手に入れたと伝えられた。その後、キムに続けとばかりに、ジェンナー姉妹、ケイティ・ペリー、ブリトニー・スピアーズらが新作アプリゲームを制作することを発表。みな、キムと同じくスマホ/タブレット向けゲームアプリ開発・運営・配信を手がける「Glu」とタッグを組んでいることから、ヒットは間違いないだろう。
実は、セレブが手がけるアプリはかなりの数存在する。みなそれぞれが自身のイメージや趣味を生かしており、ユニークなものも多い。今回はそんなセレブが手がけた興味深いアプリを紹介しよう。
■パメラ・アンダーソン「Wake Up with Pam」(0.99ドル)
90年代、セックスシンボルとして欧米の殿方を虜にしたパメラ・アンダーソンは、男性ファンの夢をかなえるようなアプリ「Wake Up with Pam」を制作した。起床時間になると、アラーム動画が起動して、体をくねらせたパメラが甘い声で起こしてくれるというアプリだ。
ベッドに寝転がったランジェリー姿の妖艶なパメラが、白いシーツに体を絡ませ、乱れたブロンドヘアーをかきあげながら「グッド・モーニング」「ハロォ~」「カモン・ベイビィー、起きる時間よ」と甘く囁くところから始まり、普通に「早く起きて」「ちゃんと寝られた?」と言ったり、キッチンに移動し冷蔵庫の前で「あっ、今ね。パンティを冷凍庫から取り出してたんだけど、ワッフルも見つけちゃった」とキュートに話しかけてくれたりと男心をくすぐるものとなっている。
ファンの間では評判は上々で、「あんなパメラの姿を見たら、どんなに眠くても目が覚める。目覚ましとして最高だ」といったコメントが多数寄せられている。10年にリリースされたこのアプリは現在も根強い人気を得ており、セレブアプリの中でも抜群の認知度を誇っている。
■ウィリアム・シャトナー「Shatoetry」(0.99ドル)
SFドラマ『スター・トレック』シリーズのカーク船長役でカルト的な人気を集めたウィリアム・シャトナー。渋くて力強く、そしてどことなく哀愁のある独特な話し方は、今なお多くのファンを魅了し続けている。あの声で、あんなことやこんなことを言ってほしい。そんな願いをかなえるアプリ「Shatoetry」が12年に誕生した。
シャトナーをもじったタイトルのこのアプリは、打ち込んだ言葉をウィリアムが読み上げるというもの。録音してある単語しか選べないから実用性がないと思いきや、用意されている単語はなんと1,800以上。状況により、疑問形や怒り口調など数パターンから読み方を選べるという使い勝手の良さで、頻繁にアップデートしているため、流行言葉や新しいスラングなどにも素早く対応。絶賛する評価ばかりで埋め尽くされており、完成度の高いアプリとして人気を集めている。
■ケイト・ボスワース「Style Thief」(無料)
ハリウッドセレブの中でも抜群のファッションセンスを持ち、カルバン・クライン・ジーンズのモデルも務めたケイト・ボスワース。カジュアルをベースに嫌みにならないフェミニンさをプラスした彼女の私服は、若年~中年層の女性たちに大人気だ。そんな彼女が昨年夏にリリースしたアプリは、スマホのカメラで服を撮影すると、どこで購入できるのか教えてくれる「Style Thief」だ。
このアプリは何店舗かのショップと提携しており、撮影した服がどのブランドのものか、似たような服がいくらで購入できるのか、近くの店で販売されているかを瞬時に検索。ネットで見つけた服も検索の対象になるということで、街やネットで見かけた気になる服をすぐ手に入れられる優れものだ。
「写真とはまったく違う服が検索される」という不具合も報告されているが、写真を撮影して検索し購入することができるファッションアプリは全米初ということもあり、話題性も高い。