元アイドル→保育園経営者に。やりたい仕事から適職を見つけるまでを振り返る
あっという間に6月も下旬。娘の夏休みについて考えなくていけません。学童? マイ保育園? それに合わせて塾のスケジュールを立て、キャンプには参加するか、家族旅行はどうするか、学校のサマースクールには参加するか、学校のプール教室には行くのかを決めないといけません。もたもたしていると定員いっぱいになるので、さっそく娘と話してみることにしました。
彼女が出した予定は、基本夏休みは学童に行ってから、14時50分の回の塾に行く。終わる頃、お母さんがお迎えに来る(えー、終わるのって15時40分じゃない!)。学童が主催する2泊3日のキャンプに行く。サマースクールは3日間とも行く(出たい講座によっては親が送り迎えの可能性大)。プール教室はできれば行きたい(親がお迎えできなければ、行きたくない)。家族旅行は青森の「星野リゾート 青森屋」に泊まり、恐山観光……。ざっとこんなものです。
勤務先であるマイ保育園に来られるよりは、まだマシなのでこれで決定しようかと思います。娘のために保育園を作ったのに、今では仕事に集中できないので、娘をウザがるという悲しい結末。だけど保育園は大盛況(笑)。普段の娘は小学校+塾なので、夕方までは自由に仕事ができます。ですが、長期休みは憂鬱ですよ。娘がマイ保育園にいて、私が打ち合わせに行こうとすると「どこ行くの? 私も行きたい!」と言い出すし、「保育園に行く前にコメダ(珈琲店)でモーニング食べたい」「八雲茶寮で朝膳食べて行きたい」……本人は完全に休日モードだけど、私は仕事モードで、朝からまったりする気なんて起きません。
プロデュースしている「音羽の坂こども園」も、経営者が娘と息子のためにと思って作った保育園なのですが、事務所が2階にあるため、子どもと保育園で顔を合わさなくていいそうです。もちろんスタッフがちゃんとやっているか、1日に何度も保育室に行っているようですが、2階に事務所はうらやましいです(笑)。
保育園のことを完全に把握するためには、事務所は保育フロアやエントランスに近い位置の方がいい。保護者とも話せて親目線の経営ができます。しかし、そうすると我が子が目の前にいるので仕事の切り替えができず、ホントつらかったです。自分の子どものために保育園を経営したいという人がいたら、絶対おすすめしません。現在小2の娘は、いまでは家業ということがよくわかっているので、「なんで入園を断ってるのよ! 詰め込みなさいよ! 先生増やせばいいんじゃない?」とブラック企業の経営者のような発言をしていますが、3、4歳の頃は、「お母さんがほかの子に優しくしている」ことで嫉妬したり傷ついたり、私も娘に気を遣って率先して保育はできなかったのです。
■他保育園は一切参考にしていません
娘も成長し、私も気づいたら保育園の中の人。人生ってやりたいと思った仕事ではなくても、自分に合った適職ってあるのですね。私は小さい頃からアイドルになりたかったのですが、実際になったら想像と違って裏切られてばっかりで、とっとと引退。そこからが人生のスタートでした。地味に通信大学で福祉や心理の勉強をして、病院で働けたと思ったら、死期の近い人がわかるようになって(オーラの色や大きさで)、それがイヤですぐ辞めて、不妊治療専門の病院でカウンセラーとして働くと、「パートナーを変えないと妊娠できない」ことが見えているのに(霊視)、もちろんそんなこと言えないので、つらくなってまた辞めて……。はたから見たら、定職に就けない変な女です。