熊切あさ美はどうすべきだったのか? 片岡愛之助との破局に読む、男女の“別れ”の作法
◎熊切の最大の失敗
愛之助は4月いっぱい名古屋で歌舞伎公演に出演。東京を発ったときが2人の最後の逢瀬となった。愛之助サイドの話を聞いても、熊切のインタビューを見ても、この前後に愛之助の方から何らかの“別れ”を切り出したことがうかがえるが、熊切は了承しなかった。そして愛之助は、熊切と3匹の愛犬を家に残したまま家賃を払い続けたという。
愛之助は5月に帰京した後もホテルに泊まると言って帰宅しなかった。愛之助が名古屋公演を終えた翌日、熊切は、「ずっと楽しみにしてたのにね うそをつくつもりじゃなかったんだよ 仕方ないんだよ」と自分で自分に言い聞かせるようにブログに書き込んでいる。その後も会えない状況が続いたことについて、「仕事を邪魔するのが嫌だったから(会ってはないです)」「(メールも、忙しい愛之助に)負担をかけたくなかったんでちょっと減らしてたんです」と『ミヤネ屋』で話した。
2カ月会っていなかったが別れていない、という主張は苦しいが、愛之助の変心を察して気持ちの整理はつけていたのだろう。5月4日のブログでは、交際発覚以来、初めて愛之助と自分のイニシャルを入れる「ラブリンネイル」仕様ではない自身の爪を披露していた。だが、完全に破局を受け入れてはいない“冷却期間中”に愛之助が紀香のマンションに2日連続で泊まりに行ったことがスクープされ、自分の立場がない! とヒステリックになったのだろう。あろうことか、電話をかけてきた愛之助とは一言も話さないまま、愛之助から贈られた指輪をつけて『ミヤネ屋』に出演、「自分の知ってる彼じゃない」「わからない」「信じて待ってたい」と語る号泣インタビューとなったのである。
著書によると、男性から女性へ別れ話をする時に、「忙しい」「嫉妬されてばかりで疲れた」などの理由がある場合は、女性はその原因となる問題を解決すれば関係も修復できると思ってしまうという。だが、別れ際の男の言葉には、別れたいが為の嘘が含まれる。だからそんな男の言葉にすがるのをまずやめ、現実を受け止めることが復縁への第一歩となると著者は説いている。
ところが熊切は、愛之助とは一言も話さないままテレビ出演し、「自分の知ってる彼じゃない」「2人の中で終わりという話が出たわけじゃない」と、往生際の悪さを露呈してしまった。こう感情的になられると負担を感じ、面倒くさいと思ってしまうのが男性の常。6月5日、愛之助は取材に応じ、熊切とはいまだに連絡が取れていないとしながらも、2人の関係は「終わりましたよ、とっくに」「(家賃は)もう払ってません」「(自身の荷物も)残ってません」と話した。しかし愛之助の言うように、とっくに別れていたのなら、何を報じられようと熊切にフォローの電話をする必要はないし、家賃の負担もとうに打ち切っていただろう。2カ月もの間、熊切からの電話やメールにも中途半端に返答したのは、まだ“別れ話の最中”だったか、愛之助にも情が残っていたといえるだろう。今さら熊切の主張を否定する発言をあえてしたことは、愛之助が熊切に対する態度を硬化させたことを示している。