熊切あさ美はどうすべきだったのか? 片岡愛之助との破局に読む、男女の“別れ”の作法
片岡愛之助との破局騒動が日を追うごとに泥沼化する中、熊切あさ美は6月9日に35歳の誕生日を迎えた。この日、愛之助が報道陣に語ったのは「ハッピーバースデー」ではなく「死ぬ前に僕は全部本にしますから」だった。
騒動の発端は、5月21日に愛之助が藤原紀香の自宅に泊まったことが5月28日発売の「女性セブン」(小学館)によってスクープされたことだった。2013年春に交際を公にしていた熊切と愛之助だったが、片や「崖っぷちアイドル」、片や「人気歌舞伎俳優」の恋。梨園関係者の反対もあり、結婚はないだろうと目されていたので、愛之助が結婚を望む熊切と別れて紀香に心を移すことは突拍子のない話ではなかった。
しかし、愛之助は即座にブログで紀香との恋愛関係を否定。熊切に対しては、記事が出る前に電話をしたという。ところが、事前に記事の内容を知った熊切が電話に出ず、熊切の事務所も愛之助との破局を否定すると、愛之助は宮根誠司や井上公造と自ら電話で話し、2人はそれぞれ『情報ライブ ミヤネ屋』『上沼・高田のクギズケ!』(ともに読売テレビ)で、「愛之助さんから『3月~4月に別れた』と聞いた」と視聴者に伝えた。一方の熊切は5月29日放送の『ミヤネ屋』に出演し、「(愛之助の荷物もまだ2人の部屋にあるから)出ていったとも思っていない」「別れ話になったことはないです」と、憔悴した様子で涙ながらに反論を行った。
隠し子騒動の前歴がある愛之助だけに、今回の報道で愛之助バッシング&熊切同情論が巻き起こるかに思われたが、カメラの前で取り乱す熊切の様子に、「やりすぎ」「売名行為」とネット上で批判が高まり、熊切の立場が悪くなってしまった。宮根や井上が、愛之助の代弁をしたのには、ウラがあったわけなのだが、それはそれとして、食い違う双方の主張を並べると、別れたつもりでいた男と、納得していなかった女という構図が見える。
『やっぱり彼と復縁したい貴女へ』(あさひ出版)では、恋人に別れを告げられた女性が復縁するメソッドを、<性差の心理の違いについての解説>を専門にしている心理コーディネーター・織田隼人氏が説いている。熊切はどう立ち回ればよかったのか、本書を元に検証してみよう。