「最も嫌われる2世」「イタい白人ラッパー」なトム・ハンクスの息子、器物破壊騒ぎを起こす
同紙によると、チェットはその夜、ホテル近くのナイトクラブに繰り出し、VIPエリアでシャンパンとウオッカをぐいぐい飲んでいたようだ。酔っぱらった彼は、「オレが誰なのが知ってるのか!」と騒ぎ、周りの人たちを不快な思いにさせたという。その後、俳優をしているイギリス人の男友達と3人の女性プロモーターたちがチェットをホテルに送ったが、女性たちがチェットの「ベッドでいいことしようぜ」という誘いを断ったところ激怒し、ホテルの駐車場だというのに大声を上げた。その後、女性の持っていた光沢のある化粧パウダーを見て、「オイ、誰がコカイン持ってんだよ」と絡んだとも伝えられている。あきれ返った友達はチェットをホテルの部屋に押し込み、チェットはその後、酔った勢いで大暴れしたようだ。
チェットは昨年11月に、16歳の頃から薬物を乱用し、依存症に苦しんできたことを告白。インスタグラムに、「タブロイドが、オレがコカイン依存でリハビリしてるって報じようとしてる。それは事実。オレは今、ヤク断ちして50日目。酒も飲んでない。マスコミなんてくそくらえ。ファック!」というショート動画を投稿し、その後、家族の絆、特に父親との関係は揺るぎないとアピールした。今年3月には父親トムと弟のトゥルーマンと一緒にアイスホッケーの試合を観戦。トムと笑顔で盛り上がったり、後ろの席に子どもと一緒に座っていた女優サラ・ジェシカ・パーカーとにこやかに会話したりする姿などがパパラッチされ、トムの無償の愛のおかげでリハビリは順調に進んでいるとみられていた。
トムには前妻との間に長男と長女、現妻のリタとの間にチェットと三男の4人の子どもがいる。長男のコリン・ハンクスはトムの監督作『すべてをあなたに』(1996)で映画デビューし、俳優として活躍。『マッドメン』や『デクスター 警察官は殺人鬼』『FARGO/ファーゴ』など人気テレビドラマに出演しており、私生活でも妻子持ちで順調な人生を歩んでいる。一方のチェットも、17歳の時に大作映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)に出演するなど、もともとは俳優として活動。11年以降はラッパーをメインに活動しているが、今秋に公開される『ファンタスティック・フォー』にもちょい役で出演しており、リハビリを支えてくれた父親に勧められ、本格的に俳優業に挑戦するのではないかと目されていたところだった。
薬物依存を克服し、父親に支えられ、キャリアの軌道修正をするものとみられていたチェット。しかし、8年間苦しんできたという薬物乱用は、そう簡単には治らないものなのかもしれない。また、ラッパーで成功を収めるという夢も、そう簡単には捨てられないのだろう。
ロンドンの地元警察は、「事情聴取をするため行方を追っている」と説明しているが、逮捕されるなど大ごとに発展する可能性はあるのだろうか。チェットはイギリスのメディア取材に対して、「でたらめな中傷」と反論。弁護士を立てると息巻いているそうだが、今後どのような展開を見せるのか。トムは父親として息子の奇行に関してコメントするのかどうか、続報が気になる。