『花燃ゆ』、「大奥編」スタート&どぶろっく出演に失笑の嵐! テコ入れまで“迷走”か?
好調な視聴率が続く朝の連続テレビ小説とは対照的に、先月17日放送の20話で、9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)というワースト記録を更新してしまったNHK大河ドラマ『花燃ゆ』。想像以上の苦戦に、主演・井上真央の苦悩が報じられるようになって久しいが、7月よりスタートするという「大奥編」の情報解禁には、ネット上で失笑を買ってしまっているようだ。
放送開始時、東出昌大、伊勢谷友介らイケメン俳優が勢揃いし、「大河版『花より男子』(TBS系)」「いろいろ詰め込みすぎて失敗しそう」といわれていた『花燃ゆ』。初回視聴率は16.8%と歴代ワースト3位を記録し、4月には1ケタ台にまで数字が落ち込んでしまった。
また、NHKの籾井勝人会長の“口出し”も、制作現場に波紋を呼んでいるようだ。籾井会長が、先の記者会見で「(視聴率が)ちょっと低すぎるという気はしている」と発言したため、これに焦ったNHKが、脚本の大幅変更や、福山雅治ら大物のサプライズ出演など、迷走感あふれる企画を検討しているというのだ。
こうした背景がある中で、これまで幕末の志士たちのサポート役という立ち位置だった井上演じる文が、今度は毛利元徳の子・元昭の守り役として長州藩の奥に入り、“キャリアウーマンのように”のし上がるという「大奥編」が開始するという。ネット上では、これに対し、「いきなり大奥編とか、とんでもないテコ入れだな」「幕末版ホームドラマじゃなかったの?」「過去の大河ドラマの再放送を流してた方がマシ」といった声が飛び交っているようだ。
「NHKは、放送前から『大奥編』を予定していましたが、当初の『幕末男子の育て方。』というテーマとはかけ離れた内容だけに、“テコ入れ”と感じる人がほとんどでしょう。フジテレビの時代劇『大奥』やNHK大河の『篤姫』など、大奥を描いた作品は人気がありますから、視聴率が低迷する中、付け焼き刃で大奥の設定を持ってきたと勘違いされても、仕方がないかもしれません。土屋勝裕チーフプロデューサーは、『花燃ゆ』を、尊王攘夷派の志士たちの物語、大奥でのし上がる文の物語、また学園ドラマやホームドラマとしても見られるドラマと語っており、そもそも企画段階から、方向性が定まってなかったのではと思わずにはいられません」(芸能ライター)
また、今月21日の放送では、お笑いコンビ・どぶろっくがゲスト出演することが報じられているが「もう消えつつある一発屋を呼ぶセンスって……などと、失笑を買っているようです」(同)という。
もはやネット上では、2012年『平清盛』の大河ワースト視聴率を更新してしまうかに注目が集まっているが、「大奥編」の視聴率はどう転ぶのだろうか?