『水曜どうでしょう』鈴井貴之ドラマ、『不便な便利屋』が1%台の苦境!「内輪ウケ」狙いすぎ?
4月11日からテレビ東京で放送中の深夜ドラマ『不便な便利屋』の先行きが不安視されている。この放送枠は「ドラマ24」と呼ばれ、過去には『勇者ヨシヒコ』シリーズなどヒット作が生まれた枠だ。
同作品は、オール北海道ロケで作られたコメディドラマ。監督・脚本は、大泉洋らが出演して人気を誇った『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)の中心メンバーだった鈴井貴之氏が務める。主演の岡田将生を囲むように、鈴木浩介、遠藤憲一、田中要次とベテランが顔を揃え、女性枠ではトリンドル玲奈らが出演。そしてゲストには北海道の演劇ユニット・TEAM NACSのメンバーを迎え、第2話には大泉が出演するなど、豪華な俳優陣が集結している。
ところが、第1話の平均視聴率は2.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。放送後のネット上には「気楽に見られる」「北海道の雪景色もキレイ」など好意的な感想も見られた一方で、「鈴井監督のドラマだからって期待しすぎたかも」などとがっかり感を露わにする意見も多く見られた。
「第2話の平均視聴率は2.4%で初回とほぼ横ばいだったものの、第3話で1.5%とガクッと下降。“様子見”していた視聴者が離れ始めたのか、第4話も1.4%と、さらに数字を落としてしまいました」(芸能ライター)
5月9日放送の第5話では2.2%に持ち直したが、歴代の『ドラマ24』枠の数字としては芳しくない。2011年放送の山田孝之主演『勇者ヨシヒコと魔王の城』では、平均視聴率3.2%を記録。さらに、12年には続編『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』が放送され、平均4.5%と深夜にもかかわらず大健闘した。
「同時間帯は現在、他局ではバラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)や音楽番組『バズリズム』(日本テレビ系)が放送されていますが、『不便な便利屋』スタート以降の両番組の平均視聴率は3%以上をキープ。同ドラマが1.5%に落ち込んだ4月24日の『タモリ倶楽部』は、6.5%を叩き出しています」(同)
他局に視聴率を奪われている『不便な便利屋』について、ネット上では“内輪ウケ”を狙いすぎていることも指摘されている。「道民ならわかるネタなのかなって感じ」「わからなくて置いて行かれる」という声の通り、「『水曜どうでしょう』のファンに向けた一部の演出が影響しているのかも」(同)という。
また、中には「道産子だけどつまらない」という声も。岡田など東京出身者が北の大地で過酷な撮影に挑戦した努力が報われるよう、後半の巻き返しに期待したいものだが……。