「バラエティじゃねぇんだから!」福田雄一監督、“楽屋ノリ”舞台挨拶にマスコミ怒号
「バラエティじゃねえんだからさ!」そんな怒号が、16日に新宿・バルト9で開かれた映画『明烏 アケガラス』初日舞台挨拶の舞台裏で響き渡った――取材に訪れていたマスコミ陣から、福田雄一監督への“抗議”の声が巻き起こっていたというのだ。
福田監督といえば、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)、『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)などバラエティ番組の構成を多数手がけ、近年では、山田孝之を起用したドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)や、映画『コドモ警察』『HK 変態仮面』といった作品を次々と世に送り出している人気監督。本作は「明烏」というホストクラブを舞台に、菅田将暉演じる主人公が借金1,000万円の返済のために奔走した12時間を描いた作品で、城田優、松下優也といったイケメン俳優が脇を固めている。
この日の舞台挨拶では、主演の菅田が司会者からの質問を受けて現場の様子を話そうとすると、共演のムロツヨシが「今、そんな髪形なんだね」と、菅田の“おかっぱヘアー”をイジリだした。ムロは『勇者ヨシヒコ』をはじめ福田作品の“常連俳優”として活躍しているが、両端にいた福田監督とムロは司会の進行を飛ばして2人だけで大盛り上がり。菅田が「この空気でしゃべれないでしょ」と話すほど、若手にはしゃべりづらい雰囲気になっていたという。
「トーク中はたまに2人以外の登壇者もコメントしていましたが、そこに福田監督とムロが割り込み、楽屋さながらのトークを展開。舞台挨拶終了後、この一連のやりとりにはテレビ局の取材クルーが映画の宣伝関係者に『バラエティじゃねぇんだからさ!』『監督なのにわかってないのかよ!』と詰め寄ってました。2人の声が、やっとしゃべったお目当ての菅田、城田、松下といったイケメン俳優の声にかぶさり、使えない状態になってしまったことが原因だったようです」(スポーツ紙記者)
“福田ワールド全開”の舞台挨拶だったため、福田・ムロ好きには満足できる内容となったようだが、一方で菅田、城田、松下のファンにとっては、期待外れだったことだろう。ネット上ではファンから「コメントが少なかった」など、落胆の声も見受けられた。
せっかくの初日が、なんとも後味の悪い舞台挨拶になってしまった『明烏 アケガラス』だが、ひとまず映画のヒットに期待したいところだ。