嵐・相葉とSMAP・木村、奇しくも両者が遭遇した「エハラマサヒロ事件」とは
第5話(5月11日放送分)までの全話平均視聴率11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、まずまずの数字を獲得している、嵐・相葉雅紀主演の『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)。そして、第5話(5月14日放送分)までの全話平均視聴率14.4%と、今クールのドラマでトップの数字を誇るSMAP・木村拓哉主演『アイムホーム』(テレビ朝日系)。
この2つのジャニーズドラマの第5話で、奇妙な事態が起こった。それは「エハラマサヒロ事件」だ。詳細を説明しよう。
まずは『ようこそ、わが家』。主人公・倉田健太(相葉)が、ある日、駅のホームで割り込み男を注意したことから、それ以降、ストーカー的なさまざまな嫌がらせをされるというストーリー。前週放送分ラストでは、健太とともに事件を追っている、タウン誌記者・神取明日香(沢尻エリカ)が携帯電話で話しているとき、歩道橋の上からフードを被った男に背中を押されて転落するという場面で終わっていた。
そして第5話では、健太が、明日香が落とされた現場付近を歩き、風俗店に防犯カメラがあることを確認して、その映像を見せてもらうという展開に。その映像と、自転車のステッカーのロゴから、明日香を突き落とした犯人を突き止めると、以前、明日香が注意したことに恨みを抱いた男(遠藤要)だということが判明する。
だが、このとき、ネット上には「エハラマサヒロ」という名前の書き込みが続出していた。遠藤要というと、『クローズZERO』(2007年)やNHK朝ドラ『てっぱん』(10年)などで知られる俳優だが、以前から「芸人のエハラマサヒロ似」とよく指摘されてきた。これだけなら、ときどきある現象だが、奇妙なことが起こったのは、『アイムホーム』第5話だ。
事故によって直近5年ほどの記憶を失った主人公・家路久(木村)が、手元に残った謎の10本の鍵を手掛かりに自身の過去を探るストーリー。第5話では事故以来、家路が実家を初訪問するが、酒屋だったはずの実家は「コンビニエンスストア イエジ」にかわっており、その店は「万引きの冤罪」としてネットに投稿され、誹謗中傷を受けていた。
誹謗中傷している人物は、実は以前、同店でバイトを経験し、仕事をしないことからクビにされ、それを逆恨みしての犯行だった。そして、その嫌がらせをしていた人物こそが、ほかでもない、エハラマサヒロならぬ遠藤要だったのだ。ネット上には案の定、ここでも「エハラマサヒロ」という名前の書き込みが続出したが……こんな奇妙な偶然って、あるだろうか。
派閥は違うとはいえ、同じジャニーズのドラマの、同じ週にゲスト出演し、しかも、どちらも「逆恨みして相当悪質な嫌がらせをする人物」。解決のきっかけは、いずれも「防犯カメラの映像」である。
2つのドラマの世界が、実はつながっていたのかと思うほどの偶然であり、結果、多くの人の心に強く刻まれてしまった印象といえば、「エハラマサヒロって、ものすごく悪いヤツだったんだな」ということかもしれない。
(田幸和歌子)