AKB48一派、大島『ヤメゴク』渡辺『書店ガール』で最下位争い! 春ドラマ初回視聴率
SMAP・木村拓哉主演『アイムホーム』(テレビ朝日系)や、堺雅人主演『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)など、話題作目白押しの春ドラマ(午後8~10時台)が、それぞれ初回放送を終えた。初回視聴率トップは16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得した『アイムホーム』で、他の追随を許さず、そのまま逃げ切った。
『アイムホーム』でテレビ朝日の連続ドラマ初出演を果たした木村。今作では事故で記憶を失ってしまい、10本の鍵を手掛かりに自分の過去を探る主人公・家路久を演じている。久の目線では妻(上戸彩)と息子(高橋來)の顔が“仮面”に見えるという、一風変わったミステリーホームドラマ。今年の民放連ドラの初回では最高記録を叩き出し、“視聴率男”の名に恥じぬ結果を残したが、2話で14.0%、3話は13.5%と右肩下がりになっている。
2位は佐藤健主演の日曜劇場『天皇の料理番』(TBS系)で、初回2時間スペシャルは15.1%を記録した。宮内省大膳頭を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた作品で、佐藤は料理シーンも自身で演じているという。1話放送後、視聴者からは「朝ドラみたいなキャスト」という指摘も挙がったが、「丁寧に作られているドラマ」と評判は上々だった。
続いてベスト3位に入ったのは『半沢直樹』(TBS系)、『リーガルハイ』(フジテレビ系)とヒット作に恵まれている堺主演の『Dr.倫太郎』。初回は13.9%を記録し、ハリセンボン・近藤春菜の演技力の高さがネット上で話題に。2話は13.2%に下がったものの、3話で13.7%に上昇するという展開を見せている。
次からは、1ケタの低視聴率を記録してしまった3作品を紹介。ワースト3位は、元AKB48・大島優子の連ドラ初主演作『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)で、初回は9.1%だった。脚本は『相棒』(テレビ朝日系)などを手がけた櫻井武晴氏で、演出は『ケイゾク』(TBS系)や『TRICK』(テレビ朝日系)の堤幸彦監督が担当。キャストは北村一輝、遠藤憲一ら実力派が脇を固めており、コアなファンを獲得できる布陣ではあるものの、2話は6.7%、3話で6.0%にまで低下。『アイムホーム』の裏で苦戦が続きそうだ。
ワースト2位は、今期最も遅い4月30日に第1話を迎え、初回7.9%だった高橋克典主演『京都人情捜査ファイル』(テレビ朝日系)。この後に放送が続く『アイムホーム』は好調な半面、勢いに乗れていないようだ。
そして、春ドラマ初回ワースト1位になってしまったのは、AKB48・渡辺麻友と稲森いずみのW主演ドラマ『戦う!書店ガール』(フジテレビ系)で、視聴率は6.2%だった。第1話が放送された14日は、午後9時台の新バラエティー『発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!』が4.0%と大コケしていた上に、『書店ガール』とぶつかっている裏の『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)が13.1%で圧勝。2話では6.4%と数字を上げたものの、3話で4.6%と最低記録を更新してしまった。
そのほか、嵐・相葉雅紀主演の月9『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)は、11~13%台を推移するなど、激動の春ドラマ。ワースト3位以内には大島、渡辺とAKB48の新旧センターの主演作が入り込んでしまったが、最終話に向けてどう順位が入れ替わるのか?
【2015年春ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】
1位『アイムホーム』(テレビ朝日系・木曜午後9時)16.7%
2位『天皇の料理番』(TBS系・日曜午後9時) 15.1%
3位『Dr.倫太郎』(日本テレビ系・水曜午後10時) 13.9%
4位『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系・月曜午後9時) 13.0%
5位『ドS刑事』(日本テレビ系・土曜午後9時) 12.7%
6位『アルジャーノンに花束を』(TBS系・金曜午後10時) 11.5%
7位『3匹のおっさん2~正義の味方、ふたたび!!~』(テレビ東京・金曜午後7時58分) 11.0%
8位『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系、水曜午後9時)10.9%
9位『心がポキッとね』(フジテレビ系・水曜午後10時) 10.4%
10位『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系・木曜午後10時) 10.3%
11位『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(TBS系・火曜午後10時) 9.8%
12位『ワイルド・ヒーローズ』(日本テレビ系、日曜午後10時30分) 9.7%
13位『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系・木曜午後9時) 9.1%
14位『京都人情捜査ファイル』(テレビ朝日系・木曜午後8時) 7.9%
15位『戦う!書店ガール』(フジテレビ系・火曜午後10時) 6.2%