ドラマ『マザー・ゲーム』とはまったく異なる、現実のママ友との“暗黙のルール”
役員会でもこのドラマの話になり、何人かのママさんは「あり得ないけど、面白い!」と言っていましたね。ちなみに園長も見ていて、「セレブ幼稚園なのに延長保育があるという設定がいい。もうちょっと幼稚園の内情が知りたいわね」と経営者らしい視点で楽しんでるようです。
こ のドラマの影響で「幼稚園のママ友のドロドロが怖い……」と思い込んでいるママさんにアドバイスすると、現実にはこんな世界はあり得ないから! オレ自身の経験でいうと、幼稚園の運動会やお遊戯会のイベントを通じてママさんと交流したり、毎日の送り迎えでよく会うママさんと自然と話すようになるので、ドラマみたいにママ友と仲良くなるための食事会はありません。ドラマでは、ほかの家庭の世帯年収や夫の仕事を知っていましたが、現実はその手の話は一切しない。実際、いまだにオレの仕事や妻くらたまの仕事を知らないクラスのママさんもいると思いますよ。オレはほかの家庭のダンナさんがどんな仕事しているのか興味あるので、一部のママには聞いてますけど、仕事のことや経済状況がわかるようなことは聞いてはいけない「暗黙のルール」があるようです。
暗黙のルールといえば、ドラマではママ友のボス(檀れい)が「子どもの前ですよ!」とケンカしているママさんたちを注意していたけれど、実際は他人の子育て方針についても口出ししません。自分の方針と違っても、「へー、そうなんだ」と聞き流すのが鉄則! 例えばオレがココを迎えに行った時に、ココのお友達が転んで膝から血が出ていて、その子も泣いちゃったんですよ。でも、そのママさんは「どれどれ、ふーん、大丈夫よ」で終了。オレが「血が出てるみたいですよ」と言っても、「いいのいいの、ほっとけば治るから。こんなの日常茶飯事よ」とサラっとしてました。オレだったら、水で傷口を流してバンドエイド貼っていると思いますが、とにかく干渉しないことですよ。「他人は他人、うちはうち」ってことですね。それにしても『マザー・ゲーム』はエンタテイメントとして久々に面白いので、今後の展開に期待ですな!