加藤浩次が全否定する“吉本ルール”の真逆!? 人力舎のあり得ないゆる~い上下関係事情
4日放送の『もしもツアーズ 春休み富士山で日本一のバーベキューをやっちゃうぞツアー ~もしも もしツアにめちゃイケがやってきたらスペシャル~』(フジテレビ系)で、お笑い芸人の加藤浩次が所属する吉本興業を批判した。加藤が批判したのは、吉本の厳しい上下関係。番組内で、ナインティナインの矢部浩之が先輩である加藤にタメ口で接していたことについて、加藤は「俺、関係ないの。吉本のそういうルール大嫌いなんだよ」と語った。
「一般に、芸能界の上下関係は年齢よりも芸歴が優先されます。吉本では、特にそれが厳しい。例えば千原ジュニアは、15歳でお笑い界に入ったため、年上や同い年の後輩が多くいます。年上のナイナイも、ジュニアにとっては後輩。また、『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京)で共演している小籔千豊はジュニアと同学年ですが、芸歴は浅いのでジュニアには常に敬語です。加藤は若手の頃、5歳下のジュニアとケンカして長らく共演NGでしたが、2人はともに1989年にコンビを結成したので同期扱いですね」(芸能ライター)
一方、上下関係がめっぽう緩いとされる芸能事務所が、プロダクション人力舎だ。
「現在の人力舎の看板芸人といえるのはおぎやはぎですが、彼らはサラリーマンを経験しているので、年齢の割に芸歴が浅い。でも、彼らよりデビューが3年早いオアシズに対して、年齢が同じという理由でタメ口。アンタッチャブルの山崎弘也にも、芸歴はおぎやはぎより上ですが、年齢は5歳下なのでやはりタメ口です」(同)
芸歴よりも年齢の方を重視しているような上下関係にも思えるが、「芸歴も年齢も下の後輩芸人たちが、先輩であるアンジャッシュの児嶋一哉を平気でイジる」(同)こともあるという。
「ドランクドラゴンも、芸歴が上の北陽に対してタメ口ですが、彼女たちより年齢が上の塚地武雅はともかく、年下の鈴木拓までタメ口ですよ。こうなってくると、上下関係なんてあってなきがごとしですね(笑)。もっとも人力舎も、以前は上下関係が厳しく、ギスギスした雰囲気でしたが、おぎやはぎの矢作兼が上下関係をなくすことを提唱して、現在の良好な人間関係を築いたそうです」(同)
吉本と人力舎といえば、現在のバラエティ番組に欠かせない東西の雄だが、前者が厳しい上下関係の下、鉄の結束を誇っているのに対し、後者は緩い上下関係であるとともに他事務所の芸人と連携するなど好対照だ。
「吉本の厳しい上下関係は、事務所内によくない“権力”を生み出す危険性もあります。大御所芸人の周りにイエスマンしかいなくなり、そのせいで事務所やテレビ関係者が引っかき回されるという例は、今までもたくさんありました。例えば先日も、ダウンタウン・松本人志の一声で、夏開催予定だった『M-1グランプリ』が急遽延期になり、大わらわだったそうです。加藤が今回『上下関係』を否定したのは、親友である矢作兼と接したり、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で、オアシズの光浦靖子や大久保佳代子と長年共演する中で、影響を受けたのもあるのではないかと思います。吉本に浸りすぎる環境にいなかった、ということですね。加藤のような、今後吉本の重鎮になっていくと目される芸人が上下関係を否定することは、これからの吉本の体質改善に一役買うのかもしれません」(同)
厳しい“上下関係”は、もはや時代錯誤と見なされる昨今。今後、吉本も“人力舎”化していくのだろうか。