「黒人なりきり写真」を公開したカイリー・ジェンナー、「文化の盗用」だと大炎上
「文化の盗用」とは白人がほかの文化に手を出すことで、「差別意識なく勝手気ままなノリで利用してはポイッと脱ぎ捨て、神聖な文化を汚している」などと非難の対象となることが多い。
2013年の『アメリカン・ミュージック・アワード』でケイティ・ペリーが芸者姿で「Unconditionally」をパフォーマンスしたときや、同年『MTVムービー・アワード』でセレーナ・ゴメスがインド人のサリーを着てパフォーマンスしたとき、ミランダ・カーが「VOGUE JAPAN」2014年11月号の表紙を芸者姿で飾ったときも、「文化の盗用」だと強く非難する声が上がった。「大げさ」という意見も多くあるものの、「文化の盗用」は人種のるつぼであるアメリカではとても繊細な問題だと捉えられている。13年のハロウィーンで、女優のジュリアン・ハフが人気コメディ番組の黒人受刑者キャラに仮装したときも「バカにするにもほどがある!」と大バッシングされた。
カイリーはネット上で大炎上したことを受け、問題のメッセージ付き写真を削除。なに食わぬ顔で同じ写真を再投稿し、「ブラック・ライトとネオン・ライトでそう見えるの。みんな落ち着いてよ」と批判している人たちを小ばかにしたような言葉を添え、アンチたちからさらなる批難が殺到している。
カイリーは5日、Twitterでも、「真っ向からソーシャル・メディアする時間ができたから(笑)。あの写真は、フォトグラファーがブラック・ライトとネオン・ライトを使って撮ったものなの」と弁解し、「そうよ、ピンクの髪だったらな~、青い瞳だったらな~、全身キラキラだったらな~っていうノリと一緒なの」「でも、現実は違うでしょ。アタシは神さまがお創りくださったこのままのルックスで、とても満足しているわ。みなさん、ハッピー・イースター」とツイート。しかし、謝罪でもない軽い言葉でアンチの気持ちが収まるわけはなく、「(写真の)カイリーは手もキモい。エイリアンみたい」など、「黒人」や「文化の盗用」とは異なる低レベルでの炎上が続いている。
アンチに叩かれようが、炎上騒ぎになろうが、カイリーにはリアリティ番組と騒動で知名度を上げたファミリーが守ってくれるので怖いものはないようだ。若さゆえのやんちゃを悔い改めているジャスティン・ビーバーのように、いつか大失敗するのではないかという、危なっかしさがあるカイリー。姉や兄の失態を目の当たりにしているから、現状では世渡りはうまく、何事もそつなくこなしているが、一言多い性格がいつか命取りになるのではと危惧せずにはいられない。