『オールスター感謝祭』ミニマラソンで“まずかった”、ジャニーズWEST・小瀧望の失態
今回ツッコませていただくのは、4月4日に放送された、TBS特番『オールスター感謝祭’15』。
「オールスター」と言っても、ジャニーズに関してはSMAPも嵐も1人も参加しないだけに、真のスターは不在なのだが、TOKIO・国分太一、関ジャニ∞・丸山隆平、KAT‐TUN・上田竜也&田口淳之介、Hey!Say!JUMP・山田涼介&有岡大貴、Sexy Zone・菊池風磨、ジャニーズWEST・中間淳太&小瀧望、山下智久と、派閥を超えた共演が見られる貴重な番組ではあった。
ちなみに、「週刊文春」(文藝春秋)でメリー喜多川氏が「ジャニーズに派閥はない」と断言して以降も、やはり派閥は健在で、直近では『櫻井翔のジャニーズ軍VS有吉弘行の芸人軍 究極バトル“ゼウス”』(同、4月9日放送)が発表されるや、急遽大量の番組協力が集められて開催された『SMAP×SMAP大運動会』(フジテレビ系)が3月30日に放送されるなど、「ますます派閥がひどくなっている」という見方も一部にはある。ともあれ、『オールスター感謝祭』は、地味にさまざまな見どころがあった。
まずKAT−TUN2人の身体能力の高さ! 上田はぶっちぎりの足の速さだったし、田口は変なギャグも披露し、爪痕を残していた。丸山、山下、菊池は真面目にやったものの、結果は「普通」。そして、国分はいつもよりウザ風味をだいぶ抑えつつも、クイズで正解したときに後輩たち(※小瀧除く)が立ち上がって喜ぶという可愛いリアクションに支えられ、良い雰囲気を醸し出していた。
そして、何よりの見どころは、そんな小瀧の「ミニマラソン」参加時の「歩け歩け大会」ぶり。ミニマラソンは基本的に参加希望者によって行われ、小瀧も「参加したい」ボタンを自ら押したはず。しかも、この日参加したジャニーズの中で最年少でありながら、途中、服の襟元を直しながらノタノタと歩いている様子がばっちり映し出されてしまっていた。それも、よりによって、男性陣と対等にガッツな走りを見せる大島優子がすでに折り返していくときに。
それだけでもかなり面白かったのだが、その後がまた、まずい。小瀧ときたら、スタジオに入るときだけ走ったのである。実はミニマラソンで優勝した森脇健児が、自身のTwitterに、小瀧と中間に「一緒に走って盛り上げてほしいとお願いした」といった内容を書いており、急遽参加することになって無理があったのかもしれない。そして、たまたま腹痛など、体調不良があったのかもしれない。だが、カメラでとらえられたタイミングがまずかった。少なくとも連ドラ主演クラスが付近にいるときは、映り込みが多いということを、小瀧は今後、もっと意識した方が良いだろう。
そして、映り込みといえば、気になったのは、かなり良い場所に映り込んでいたのに何の競技にも出なかったHey!Say!JUMPの2人。片や大ヒット映画『暗殺教室』主演中の旬の人、方や「主婦のアイドル」として躍進中の人なのに、メンバー同士でちんまり仲良く並ぶ姿、休憩時間に2人仲良く何かを頬張る姿、先輩・山下のいるテーブルに挨拶に行き、山下の共演者・窪田正孝を紹介される姿などが「背景」として映りこむだけで、何の出番も活躍もナシ。
伊藤淳史と佐藤健が活躍した「ショットガンタッチ」対決が白熱して延長→ほかのコーナーがカットになる展開があったため、もしかしたらそのコーナーに出る予定だったのかもしれないが、扱いは「画面に華を添えるだけの新人女優」のようだった。
ジャニオタにとっては「普通の結果」も「歩け歩け大会」も「映り込み頬張り芸」も十分楽しめる萌え要素だが、一般にとってはKAT−TUN以外のジャニーズはあまり印象に残らない番組だったかもしれない。
(田幸和歌子)