カルチャー
ピルは「高い」「ビッチ」「肌荒れる」「巨乳になる」? 本当のところを話すよ。ピル服用者座談会
2015/03/25 20:00
低用量経口避妊薬(OC、以下「ピル」)が日本で承認されたのは1999年6月。同年9月に発売が開始され、今年で16年めになる。しかし日本国内のピル普及率は、世界各国と比較して低い。どれくらい低いかというと、16~49歳女性のうちわずか3%。「世界各国と~」と海外を引き合いに出す時、「欧米と比べるな」という反論が一定数生まれるが、日本のピル普及率はアジアの他の国々よりも低く、アジア圏で最もピル普及の進むタイは女性の約37%がピルを利用している。
日本でのピル普及を阻む要因は複雑だが、ひとつに女性側の「よくわからない、怖い」と思い込む気持ちもあるのではないだろうか。これには性教育の過程で、月経困難症や避妊についての知識が十分に伝えられていない背景もあるだろう。風邪を引いて病院にかかり、処方された薬は何の疑問も持たずに飲むのに、生理が重くても我慢して病院へ行かず市販薬でしのぐ女性は筆者の周辺にも少なくない。また、妊娠してしまったけれど経済的事情で産めなかったり、相手男性に中絶強要された女性を何人も知っている。
でも、生理を毎月我慢してやり過ごす必要はない。経済的安定がない中での望まない妊娠もしなくていい。自分自身の健康をコントロールできるなら、したくないですか?
最終更新:2015/03/25 20:00