『X‐ファイル』新シリーズ決定! スカリーもTwitterで「モルダー、私よ。準備はいい?」と呼びかけ
大ヒットSFドラマ『Xファイル』の最新シリーズが、来年アメリカで放送されることが明らかになった。主人公はもちろんデイヴィッド・ドゥカヴニー演じるモルダーと、ジリアン・アンダーソン演じるスカリーで、オリジナル版クリエーターのクリス・カーターが制作を手がける。
UFO(未確認飛行物体)、UMA(未確認動物)、オカルト現象など科学では説明のつかない超常現象がからむミステリアスな事件に、FBIの特別捜査官が取り組む姿を描いた『Xファイル』は、1993~2002年に米FOX局で放送されたSFドラマ。200話を超えるエピソードと劇場版2作が制作され、今なお世界中に熱狂的なファンがおり、続編を切望し続けてきた。
そんなファンの声に応えようと、13年頃から映画3作目を製作する意欲があるとデイヴィッドやクリスが積極的に発言するように。しかし、デイヴィッドは『Xファイル』後に主演したドラマ『カリフォルニケーション』がヒットし、そちらにかかりっきり。ロンドンで子育てしているジリアンは長期間アメリカで撮影することを渋っており、クリスもAmazonと組んで新ドラマを制作・配信するなど活動を開始。今年1月にFOX局が、「モルダー&スカリーの名コンビで『Xファイル』リブート版(作品設定の根幹だけを残し、シリーズを仕切り直しする手法)を制作する企画を進めている」と発表したものの、3人のタイミングを合わせることは難しいとみられ、「実現するとしても数年先だろう」とファンは半ばあきらめの境地にいた。
しかし、ここに来て事態は好転。思いのほか早く『Xファイル』の最新シリーズが制作・放送されることが決定したのだ。複数の米メディアによると、FOX局は24日、全6話で構成される『Xファイル』の最新シリーズを制作することを発表。夏には撮影を開始し、放送予定日はまだ決定していないが、16年中には確実にオンエアされるとみられている。
FOXテレビジョングループのダナ・ウォルデン社長とゲイリー・ニューマンCEOは、「我々はクリスと共に『Xファイル』全9シーズンを制作する機会に恵まれた。我々のキャリアの中で最もやりがいのあるクリエイティブな経験を、だ。あの“信じられない世界”を、再びクリスとともに探求することに、この上ない興奮を感じている」という声明を発表。クリスも声明を出し、「この13年間はコマーシャル休憩中だったんだよ」とジョークを飛ばしつつ、「幸いなことに、この世はますます奇妙なことになっているし。6つの話を語るには完璧なタイミングだと確信している」と最新作の制作に意欲を見せた。
また、ジリアンはTwitterに、「モルダー、私よ。準備はいい?」とツイート。8時間で1万回以上リツイートされている。デイヴィッドは「準備できてるよ、G woman」と答えるなど、2人とも新シリーズ決定に興奮を抑えきれない様子が伝わってくる。ちなみに「G woman」とは、「Government woman」のことで、FBIに勤めている女性という意味。
ネット上では現在、最新シリーズがどのような内容になるのかを予測して大盛り上がりしているが、多くのファンが「原点に戻った作風になるのではないか」と期待を寄せている。クリスが『Xファイル』を作るきっかけとなったのは、「370万人もの人々がエイリアンに誘拐されたと訴えている記事を読んだため」という有名なエピソードから、「やっぱりエイリアンものだろう」という声も多く上がっている。
番組終了から長い年月を経てリブート版が制作されると、オリジナル版の役者のビジュアルの変化が激しく、がっかりすることがあるが、デイヴィッドとジリアンの体形は変わらずスリムで、ルックスも熟年の魅力を漂わせるいい年の取り方をしており、問題なし。私生活でも付き合っているというウワサがある2人だけに、これまで以上に息の合った演技が期待できるだろうし、撮影中にジューシーなゴシップを振りまいてくれることだろう。いろいろな意味で楽しめる『Xファイル』最新シリーズ関連ニュースから、しばらく目が離せそうにない!