エルトン・ジョンがボイコット呼びかけの翌日に、ドルガバの紙袋を持つ姿を撮られる!
先日伝えた、イタリアを代表する一流ブランド、ドルチェ&ガッバーナのデザイナーによる体外受精(IVF)否定発言。事の発端は、同ブランドの創始者ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナが雑誌のインタビューで、「人工的に受精させられた子どもたちは、“合成物”。レンタルされた子宮とカタログから選ばれた精子を合体させた“合成児”だ」とIVFを否定したこと。その上、「ゲイが養子縁組をすることには反対」「家族と呼べるものは、父親と母親がいる伝統的な家族だけ」と同性婚家庭での子育てを否定する意見を述べ、これに、20年以上交際している法的配偶者デヴィッド・ファーニッシュとの間にIVFと代理母で2人の息子をもうけたエルトン・ジョンが大激怒したのだ。
エルトンは3月15日にインスタグラムで、「IVFは異性愛者、同性愛者関係なく、愛し合っている人たちの“子どもが欲しい”という夢をかなえてくれる奇跡」と持論を展開。「もう二度とドルチェ&ガッバーナなんて着ない。絶対に」と宣言し、「♯BoycottDolceGabbana」というハッシュタグを付け、同ブランドの購入や着用をボイコットするよう呼びかけた。
エルトンの呼びかけに、同性愛差別へ敏感なセレブたちはすぐに反応。代理母が出産した双子を育てている歌手のリッキー・マーティンや人気ドラマ『glee/グリー』などを手がける敏腕プロデューサーのライアン・マーフィーら、自らをゲイだとカミングアウトしているセレブや、ヴィクトリア・ベッカム、コートニー・ラブらがすぐさまボイコットに賛同した。
19日にはドルチェ&ガッバーナの広告塔を務めたことがある歌手のマドンナがインスタグラムで、「どの赤ん坊も魂を持ってこの世に、それぞれの家庭にやってくるの」「魂は“合成物”なんかじゃない!! だからIVFや代理母を否定することなんてできないはず」とドメニコとステファノの発言に反発。「神は新しい技術を含む、全ての生みの神よ! 人間が全てをコントロールしているだなんておこがましい。発言する前にちゃんと考えなさい」と彼らを叱咤した。
マドンナはドルチェ&ガッバーナの服を気に入っており、コンサートやイベントなどでよく着用している。現実主義者で冷静な彼女は「服には罪がない」と思っているらしく、ボイコットには参加表明していない。だが、ドメニコとステファノが崇拝するミューズ的な存在だけに、マドンナがエルトン側についたことは彼らにとって相当こたえるものだとみられている。
これまでも、「子どもが育つのには伝統的な家庭が一番。自然に反してまで子どもを持ちたくはない」と発言してきたドメニコとステファノにしてみれば、今回のセレブからの非難は予想外だったようで、「他人が選択したことを批判しようと発言したものではない」と反論。しかし、大御所であるエルトンの力は絶大で、彼に賛同するセレブが次から次へと現れる状態となっている。
しかし、このボイコット、ここにきて言いだしっぺのエルトンが早々に「一抜けた」ようだと伝えられているのだ。