カルチャー
ギャル=早婚も今は昔?

“この先死ぬまで男に困らない”メイク本人気の裏側! お姉ギャルのモテ事情に“異変”

2015/03/18 17:00
『S Cawaii! 特別編集 この先死ぬまで男に困らない恋愛とメイクの方法を教えます』(主婦の友社)

 3月3日、お姉ギャル系ファッション誌「S Cawaii!」(主婦の友社)が特別編集した恋愛とメイクに関するムック『S Cawaii!特別編集 この先死ぬまで男に困らない恋愛とメイクの方法を教えます』が発売され、話題を呼んでいるという。

 「S Cawaii!」のメイクムックシリーズは今までに3冊発売されており、今回が第4弾。『気づいたら誰でも読モ以上の顔になるにはBOOK』(第1弾)、『もとから美人風整形メイクBOOK』(第2弾)、『フツーの女の子でも読モ・モデルなみになるにはBOOK』(第3弾)と、いずれも“読モやモデルのような美人を目指す”メイクムックだったが、今回は“男”や“恋愛”といったキーワードが登場している。

 気になる内容だが、前半では「編集部によるイケメン男子総勢100名への調査でわかった、今モテる顔ベスト3の再現」「チークは恋には効かないという“No Cheek”の提唱」など、徹底したモテメイクの研究が盛り込まれている。また後半では、「男が嫌う女の『恋愛病』に関するチェック」「男が“途切れない女”“途切れ続ける女”の行動パターン分析」さらには、「岩井志麻子×立花亜野芽による恋愛お悩み相談室」など、恋愛に関する企画が並ぶ。ムック全体を通して見ても、メイクではなく恋愛企画の割合が高い。

 あこがれの存在であるモデルに近づくため、自分のために可愛くなるメイクを研究してきた「S Cawaii!」のメイクムックシリーズが、なぜ恋愛を前面に押し出し、男子ウケへと路線変更したのだろう。同ムックの担当編集に取材をしたところ、「S Cawaii!」読者の“恋愛離れ”が大きく関係しているという。

「昔に比べて、『S Cawaii!』読者にも、彼氏がいない子が多くなっています。でも彼女たちは皆、いずれは結婚をしたいと強く考えている。そんな中で、少女マンガ的なカルチャーのブームによって現実の恋愛から遠のいてしまい、恋愛の仕方がわからないという声もありました。そこで、メイクを通じて恋愛に踏み出すための本を作ろうということになったんです」

 かつては、それこそ男を途切らせていなかったイケイケのお姉ギャルである「S Cawaii!」読者が、「現在では、その対極の“恋愛迷子”状態になっている」(同)というのだ。こうした読者の“モテ”に対する意識の変化が背景となり、「あくまでメイクだけで男にモテようということではなく、それを導入として、恋愛をするにはどうすればいいか、そして男を途切らせることなく結婚に向かうためにはどうしたらいいのかがテーマ」(同) の同ムックが出版されたようだ。

 メイク本の枠を超え、“恋愛ハウツー本”としての面が強い同ムックの現在の売れ行きを、担当編集者に聞いたところ、シリーズでは第1弾に次ぐ好調ぶりだそう。また、「S Cawaii!」のメイン読者層である20歳前後の女性だけでなく、世代的に結婚願望が強いと思われる「アラサー世代からの反響も大きい」(同)とのことで、編集部も全ての女性に役立つ恋愛本となった手応えを感じているようだ。

 また編集部によると、「今回の好評を受け今後も恋愛にまつわるメイクムックの刊行を検討中」とのこと。第5弾は、どのくらい恋愛というテーマに踏み込んだ内容になるのか、期待したい。

最終更新:2015/03/18 17:13
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