昏睡状態のホイットニーの娘、“夫”がラリった状態で番組に出演して施設に直行
「ドクター・フィル」の名で親しまれているフィル・マグローは、米テレビ界の女帝オプラ・ウィンフリーの腹心として知られる臨床心理学者。1998年から毎週火曜日にオプラの番組で機能不全家庭や精神的トラウマについてのアドバイスをするようになり、99年に発売した本はベストセラーに。02年には制作会社を立ち上げ、『ドクター・フィル』という番組をスタート。アメリカで最も有名な臨床心理学者となった。
米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、今回のニックの番組出演は彼の母親に頼まれた「インターベンション」だったとのこと。「インターベンション」とは、麻薬、アルコール、ギャンブル、摂食障害などのさまざまな依存症の人たちを、家族や友人らが団結した上で介入し、リハビリ施設に送り込むという方法。母親は、ニックが誰の言うことも聞かず、薬物やアルコールを乱用していることに危機感を抱いており、苦渋の決断としてドクター・フィルに助けを求め、公共の電波を借りての「インターベンション」を了承したのだという。
なお、ニックは少し前まで実の母親のことを「長年自分のことを放置したひどい女で、母親とは認めない」と避けていたが、予告編では母親はニックのことを心底心配しているように見えた。なお「TMZ」によると、ニックは撮影スタジオにふらふらの泥酔状態で現れたため、セットまで台車に乗せて運ばれたとのこと。ニックは撮影前に精神安定剤のザナックスと、ウィスキーの「ジャック・ダニエル」を大量に摂取していたという情報もある。
トーク番組の「インタビュー」だと聞かされていたニックは「インターベンション」だと知ったとき、激怒してスタッフ2人を殴ったとのこと。撮影は一時収拾のつかない状態にもなったそうだが、ドクター・フィルはニックをリハビリ施設に直行させることに成功。頻繁に更新されていたニックのTwitterは4日以降ツイートが止まっているため、4日からリハビリを開始したものとみられている。
「ドクター・フィル」の予告編を見たネット民の反応は冷ややかなものが多く、「ニックがとても真実を語っているとは思えない」「ラリラリでそれどこじゃないじゃん」「自分の金でリハビリに行けばいいのに」「ドクター・フィルは視聴率のためにニックを助けたとしか思えない。がっかり」といった意見が飛び交っている。
ボビーは今回のニックのテレビ出演についてコメントを出しておらず、一切の関わりを持ちたくないようだ。娘が回復することだけを祈り、そばに寄り添い続けるボビーだが、このままだと莫大な医療費だけがかかり、ニックがリハビリ施設入りして静かになったとしても、親族間で金銭面をめぐる問題が発生しそうだと懸念されている。