男は「自分を変えない」女は「年齢を甘く見てる」――男は結婚に何を夢見る【婚活編】
――一方、結婚の「条件」として男性が女性に求めるもので上位にあるものは何でしょうか?
矢内 何よりも「年齢」が強いですね。一部の例外を除いて、とにかく「若い女性」に気持ちがいきます。40代半ば以降の男性でも、「20~30代半ばまでの女性」を求める人は少なくありません。「自分の子どもが欲しいから」というのが大きな理由です。男性の年齢に対するこだわりは、女性が想像する以上に強いですね。モデルやタレントのように美しい30代後半の女性よりも、ごく普通の30代前半の女性を多くの男性は求めます。年齢の次は「外見的な要素」でしょうか。かといって、性格的にきつそうな女性を敬遠する男性は多いですね。むしろ安らぎや明るさといった雰囲気をもった女性を好む傾向は強いように感じます。そこはやはり家庭のあり方として、安らぎや温かみを求めているからではないでしょうか。
――求める条件に、男女間でずれやギャップがあると感じることはありますか?
矢内 やはり、「年齢差」に対するギャップですね。多くの女性は、同年代から5~6歳上までを上限とすることが多いんですが、男性はというと、先ほどもお話ししました通り、できるだけ「若い女性」を求める傾向があります。30代前半くらいまでの男女なら、そんなに問題にはならないのですが、30代後半くらいから、この希望年齢の部分にギャップが生じてくるんですね。例えば37歳の女性は同じ年の37歳から42歳くらいまでの男性を範囲と考えますが、この年代の男性は30代前半までの女性を求めるようになります。ここに大きなずれが生じるんですね。
――このあたりも、子どもの存在が大きく関わってくるのでしょうか?
矢内 そうですね。結婚を望む男性の多くは「子どもが欲しい」と思っていますし、それも1人でなく、2人あるいは3人欲しいという男性は少なくありません。となると必然的に30代前半までか、せめて30代半ばまでの女性でないと、と思うんです。一方で、女性は、30代後半の女性や、あるいは40歳を過ぎた女性も「まだ子どもは産めるはずだから、何の問題もない」と考えています。ただ、子どもが2人か、それ以上欲しいと考えている男性からすると、そこに男女間のずれが出てしまうのです。