カルチャー
大人の官能映画ではなく、夢見る少女向けのちょいエロ王子『フィフティ・フェイシズ・オブ・グレイ』
2015/02/24 20:00
◎『フィフティ・フェイシズ・オブ・グレイ』サム・テイラー=ジョンソン監督
「全世界の女性を虜にした、累計1億部突破の大ベストセラー官能小説ついに映画化、100分中20分が性行為シーン!」という宣伝文句につい惹かれ、女ひとりで見に行ってみました。
特に美人でもなく、地味で冴えない女子大生・アナ。風邪を引いたルームメイトの代わりに、若くして成功したと話題のイケメンIT社長・クリスチャン・グレイにインタビューするため、彼の超豪華なオフィスを訪れる。身分も生活もまったく違う、なのになぜだか惹かれ合うふたり……。
この設定を説明する冒頭数分だけで、グレイの目の前ですっ転ぶアナ、インタビューなのに筆記用具を忘れてきちゃうアナ、と、ヒロインのドジっ娘ぶりが見せつけられる。そこで「なるほど、これは官能小説じゃなくて少女漫画なのか」と頭を切り替えて鑑賞することにした。すると、この作品が、今どきの世界中の女の子のハートを掴んだとされる理由が、なんとなくわかった。
最終更新:2015/02/24 20:00