コラム
[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

男にとっては同僚が“ママ友”!? 「AERA」の「帰らない夫」を読んで思ったこと

2015/02/23 19:12

 「仕事が忙しくて帰りたいが帰れない夫」は、正直よくわからない。映画業界という特殊な仕事で、海外や全国に出張することもあれば、自宅でパソコンと携帯電話があれば問題ないときもあるという仕事だから、「会社にずっといなければいけない」という人の気持ちには鈍いのかもしれないですね。ただ、オレは24歳からこの仕事していますが、今まで「早く帰りたい!」と思ったことはない。27歳で1回目の結婚をしたものの、当時は毎日終電だったし、徹夜で朝帰りもザラ。それでも帰りが遅いことで揉めたことはなかったですね。まあ、元妻も出版社勤務の編集者で、オレより帰りが遅いときもあったから。お互い仕事についての理解はあったんです。それでも10カ月で離婚。理由はオレの浮気です。ちなみに2回目の離婚原因は、金銭問題……。だから、過去3度の離婚で「忙しい」が理由になったことがないんですよ!

 あと、「仕事一筋の風習をどうにかし、プライベートを充実させたい」っていうコメントも掲載されてたけど、これはどうなんだろ? プライベートを充実させたいって、「そんな甘えた気持ちで仕事するな」と言いたくなりますね。プライベートも、結局仕事モードなんじゃないのかな? オレはもう20代からずっと休日も仕事モードだし、今も子育てをしなきゃいけないから18時には自宅へ帰ってますが、帰宅後も常に仕事モードですよ。ココと一緒のときに仕事の電話もあるし、原稿や急ぎのメールも自宅から送ってるし、完全プライベートってことはないですね。映画館やレンタルビデオ店って、ほぼ365日営業してるんですよ。そういう業界だから、夜中の2時・3時に仕事の電話もあるし、休日もメールも来ます。だから子育て中でも常に仕事中なわけ。オレはプライベートも仕事も同じ感覚です。

 逆に仕事してない自分は想像できないですね。「100億円あって一生遊んで暮らせる」と言われても、仕事しますよ。なにかしら締め切りに追われてないと落ち着かないし、楽しくないんです! でもって、もっと言えば、仕事が楽しいから子育ても楽しい。これが子育てだけじゃ、人生つまらんでしょ! だいたい子育てが終わってからの人生どうすんのって思っちゃうんですよね。まあ、それでいいという人にはなにもいわないけど、自分は子育てだけという道は選ばないですね。

 「AERA」には、「飲み会で子どもがいるから早く帰りたいんだけど、言えない」といった意見もあったのですが、飲み会は仕事と別だから、「今日、合コンなんです!」とかウソでもいいから言い訳を考えてとっとと帰ればいいのに……。「明日早いんで! じゃ! お疲れです!」とかでもいいじゃない。上司や同僚には言いにくいんですかね? 逆にオレが飲み会の最中に周囲の人に「子どもがいるんで先に失礼します」って言われても、別になんとも思わないけどなぁ。女の人が「ママ友には本音が言えない」って気を回しておかしくなるのと同じように、男は上司や同僚が“ママ友”みたいになっちゃうんですかね? わからん。

 まぁ「AERA」の特集記事は、どれも極端ですよね。仕事が忙しいときもあれば、子育てに時間を取られることもあるし、人生なんてわからんでしょ。夫は週に2日は早く帰るかわりに、残りの日は遅くても妻は文句は言わないとか、バランスとってみたらいいんじゃないですかね。仕事も育児も楽しくやってくださいよ! オレだって最近47歳にして初めて仕事の人間関係がこじれて一瞬悩んだけれど、もうなるようにしかならんから悩むのを止めて普通に仕事してるしさ。オレは自己破産まで経験してるわけだし、そんなオレでも今は普通に会社員として仕事もできてるんだし、人生どうにかなるもんですよ!

最終更新:2015/02/23 19:13
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