カルチャー
「女子鉄ナイト!」レポート

“鉄道好き”の女子が目指す終着駅は2つ……!? 「女子鉄ナイト!」に潜入

2015/02/11 16:00

■手間と体力の“高級おひとりさま”旅VSガチな鉄オタの“孤高”旅

ビールや焼酎派よりワイン・シャンパン派がなぜか女子鉄には多いよう

 続く乙幡氏は、寝台特急サンライズ出雲の1人部屋にいかにもリッチっぽい食材を駅構内で買い込んだ上で、寝台車でのフルコース料理を再現したという「高級おひとりさま旅」の様子を紹介。「紀ノ国屋で買ったミニシャンパンが目玉です!」と、写真付きでシャンパンを片手に食事をする風景を公開した。

 寝台の寸法にぴたりと合うテーブルもこの日のためにわざわざ持っていったと言い、高級紙皿に盛りつけられた食材が「それっぽい」高級感を高めていた。しかし、テーブルのスペースがピッタリすぎて行動範囲が狭まれたため、食材の盛りつけについては食べては移動、食べては移動の繰り返しだったという。じゃあ充分な広さのある2人部屋でリッチなディナーをすればよいでは……? と思ってしまったが、「ひとり旅」を愛する彼女たちにとってはそれは愚問なのだろう。さらには、食べる頃には買った物が冷たかったと回想すると、ヤスコーン☆氏が「駅弁の、紐を引いて加熱するやつの上に乗せればよかったではないですか!」と興奮気味にアドバイス。乙幡氏も悔しそうな表情を浮かべ、自分の落ち度に落胆していたが、そこまでいくともはや「高級感」とは対極なのでは……。最後に「帰りは荷物になるから」という理由でテーブルはゆうパックで送ったと振り返り、一瞬の楽しみのために捻出する苦労も含めて、女のひとり旅なのかもしれないと思わされた。

 一方、蜂谷氏は自身のプロフィールと共に、JR完乗(JR各社の路線を全て乗ること)の様子をスライドーショーを会場で公開し、ガチの鉄道オタクぶりをアピール。完乗まであと1歩と迫っていたとき、唯一乗れていなかった区間が「越後湯沢~ガーラ湯沢」間だったと振り返り、「失意の一路線でした」と称するなど、会場に集まった男性鉄道オタクたちの歓声を浴びた。また鉢谷氏は「ひとんちの路線に乗らせてもらっているという気持ちで乗車している」「地方の女子高生は素朴だとか、郷愁を感じるとかいう言葉は使いたくない」と、自己ルールや謙虚な姿勢も語った。また「“鉄道とか可愛いじゃないですか~”とかいう言葉にもイラっとします」と根っからのガチっぷりを発揮。女子のひとり旅はそれなりの危険もあるので、相手が鉄道に詳しそうな男性でも、「私もひとり旅なんです」と簡単には近づかない方が良いなどと、有益なアドバイスも話していた。

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